鳩の街通り商店街と 「滝田ゆう」

「滝田ゆう」という漫画家を覚えていますか?
墨田区向島付近の私娼街などを舞台にしたした作品を数多く描いた人だが、11年前に亡くなっている。
特徴ある絵とペーソスあふれるストーリー、私はとても好きな漫画家だった。
滝田ゆう

先日、彼の生まれ育ったところに近い「鳩の街通り商店街」をのぞいてみた。
前に鳥越神社近くの「おかず横丁」を紹介してから、都内各地の商店街を尋ねてみるのも面白いなと思つていたところ、ネットでこの商店街を知った。

それによると、2009年中小企業庁が選定した「新・がんばる商店街77選」に選ばれたという。
全国で77、東京では3つ選ばれたうちの一つだ。

地図
現在の東向島から向島にかけての地域で、旧町名では「寺島町」といった。
滝田ゆうの「寺島町奇譚」の舞台だ。

中小企業庁のホームページでは、選考の基準について「地域コミュニティーに重点を置きつつ、アイデア性に着目して選出した」と書いてある。

日曜日に出かけてみた。

入り口
地図の墨堤通りのほうから行ったのだが、この入口のところを探すのに少し苦労した。
戦災に会わなかったということで、通りの幅は昔のまま、車が一台通るのが精いっぱいだ。

狭い路地
この商店街の前身は、昭和3年に発足した「寺島商栄会」。
滝田ゆうの世界を彷彿させる建物も多く残っている。

鈴木荘
この付近が、この商店街の目玉の部分だ。
左の建物に「鈴木荘」という字が読めると思うが、ここは空き家になったアパート「鈴木荘」を商店街で借り上げ、地域おこしに意欲のある人に貸し出しているところだ。
1階と2階を合わせて6つの部屋があるとのこと。ユニークな人たちが借り手になっているらしい。

紙のバイキング
左のお店も、鈴木荘にスペースを借りて営業している。自分の気に入った紙で、手帳やノートを作ってもらえるそうで、私がのぞいた時にはお客さんで賑わっていた。
「紙のバイキング」というアイデアが面白い。

古本市
この日は古本市も開かれ、通り沿いや、この広場で本が並べられていた。

包丁研ぎ
これは懐かしい。包丁研ぎの人もいた。

店をやめたところも
通りの長さは200mほどだろうか。
中には、だいぶ前に店を閉めたようなお宅も目につく。

入り口
そして、水戸街道に面したもう一つの入り口。
よく注意していないと、通り過ぎてしまいそうだ。

私の率直な感想は、地域の振興のために一生懸命取り組もうとしている努力は感じるが、今はまだ道半ばのように感じる。

先日紹介した本屋さんもそうだが、今、レトロは、若い人の心をつかむためのアイテムの一つだ。

今の街並みや建物をどう生かすのか、どんなイベントを展開するのか、「もう少し深化すれば、リピーターが増えるのでは」と思う。

ヒットした映画「3丁目の夕日」に出てくるような街並みを再現するのか、それともそれとは一味違う、向島のテイストを加えたレトロの世界を目指すのか。

滝田ゆうが、今生きていたらどんなアドバイスをするだろうか。
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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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