深川・木場の「角乗り」を見に行ってきた

会場の木場公園はすぐ前方の緑の見えるところ。
この辺りに、貯木場があった昔を思い起こさせるものはほとんどない。

僅かに、近くの商店街の舗道に、こんな図柄を見るだけだ。
角乗りを調べると、こう書いてある。
「江戸時代から続く伝統芸能の一つ。深川・木場の材木業者が、鳶口一つで丸太を自由に操り、運搬したり筏を組む仕事の余技として生まれた。30センチ四方の角材を回転させるまでには、3年はかかる」

技を披露する場所は、木場公園の中にある角乗池。
ここは、「木場角乗保存会」の人たちが練習をする場だ。

角乗りは、毎年、江東区民祭りに合わせて披露されているが、出演者の中には、女性や少年の姿も見られた。
今、貯木場は、ここから南に4キロほど行った新木場に移っている。あの「夢の島」より南に位置するが、埋め立ては更に南に進み、若洲地区と新埋立地を結ぶ東京ゲートブリッジが今年度中に開通する予定だ。
(これは、以前にも紹介した)
水辺はさらに遠くなり、伝統文化を生み出した地域の歴史の香りはますます薄くなってゆく。
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