芭蕉 名句の現場~②小松・多太神社


多太神社兜
今回の舞台は、石川県小松市の多太(ただ)神社。

句は
 
「むざんやな 甲(かぶと)の下の きりぎりす」

実盛
多太神社に参拝した芭蕉は、源(木曽)義仲から奉納された武将・斉藤実盛の兜を見てこの句を作る。

斉藤実盛は、主君・源義朝が平治の乱で討たれたのち、平宗盛に仕えた。
平家が義仲追討軍を編成し北陸に進出した時、73歳の実盛は白髪を染めて平家方の武将として出陣、奮闘したがついに討たれる。

神社
幼いころ父を討たれた義仲にとって実盛は、一時期自分を養ってくれた上、木曽まで逃がしてくれた命の恩人であった。

義仲は、首実検で実盛の髪が白くないのに気づき、実盛を知る樋口次郎に訊ねる。
次郎は、一目見るなり「あなむざんやな」と叫び、「武士の心得で染めているのです。洗ってごらんなさい」というので洗わせると、髪は真っ白になった。

平家物語の一説だ。

絵馬

義仲がこの神社に、兜と祈願状を奉納したのは、恩を受けた実盛の冥福を祈るためであった。

義仲と実盛。

悲劇の武将に対する芭蕉の思いも感じられて、興味深い句だ。

なお、きりぎりすは、こおろぎの古称だという。

写真撮影年は2003年。
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東京マラソン抽選いかがでしたか?

Re: タイトルなし

残念ながら、今回も落選でした。
そこで、京都マラソンにエントリーしようと思ってネットを見たら、応募は締め切られていました。
今、ほかの大会を探しています。トホホです。

今回は全滅ですね
プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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