芭蕉 名句の現場~①金沢・願念寺

芭蕉が「奥の細道」で金沢入りしたのは、元禄2年(1689)旧暦7月15日(太陽暦の8月29日)。
石川門・秋
この写真は、県名の由来にもなった金沢城の「石川門」。
撮影したのは11月中旬なので紅葉も進み、雪つりも見える。
芭蕉が見た金沢の秋よりも、さらに秋が深まっている。

この地で詠まれた句で私が好きなのはこの句。

「塚も動け 我泣く声は 秋の風」

願念寺
この句が詠まれたのは、現在は金沢市野町にある「願念寺」という寺だった。
忍者寺として知られる妙立寺のすぐ近くだ。

芭蕉は、金沢における蕉門の先駆を成した俳人・小杉一笑の才能に注目し、この地で会うのを楽しみにしていたが、前年の11月に亡くなっていたことを知る。

そこで、一笑の兄が願念寺で追善の句会を開くことになり、その席で披露されたのがこの句だ。

この句からは、芭蕉の深い悲しみの気持ちがまっすぐに伝わってくる。
塚も動け


小杉一笑、享年36。

一笑塚
境内には、辞世の句を彫りこんだ一笑塚も建てられている。

辞世「心から 雪うつくしや 西の雲」

芭蕉の慟哭は、塚をも動かすほどの激しさだったに違いない。

(願念寺での撮影は2001年)
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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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