近畿大卒業のマグロ

去年の初セリの写真

2014年1月5日、築地の寿司屋さんの店内でこんな写真を見かけた。

去年2013年の築地の初セリで、クロマグロ(本マグロ)を1本1億5千万円余りの値段で競り落とした時の写真だ。

去年はこのマグロを2つのすしチェーンで競り合ったため、1匹当たりの史上最高値を記録。

異常な高値として批判的な報道もあったことを記憶している。

そして1年後の今年1月5日、またしてもこの寿司チェーン店が、クロマグロの初セリで最高値で競り落とした。

同じ青森県大間産で、重さもほぼ同じだったのだが、今年の価格は736万円と去年の20分の1以下だった。

この寿司チェーンの経営者は「縁起物であっても、この程度が本来の値段だ」と語ったと記事にあるが、

庶民感覚からすれば、この値段でも、まだ驚くほどだ。

100グラム当たり3200円もする。

築地の場外市場で

クロマグロの消費量は、日本が世界全体の7割以上を占めている。

昨年は資源量の減少から国際会議で、3歳以下の未成魚の漁獲量を削減することが決まり、資源の先行きに不安を感じるニュースがあったが、その中で期待されるのが「近大マグロ」と呼ばれる養殖マグロだ。

この写真は今年1月3日に、築地の場外市場で撮影した。

「近大マグロ」とは、近畿大学が世界で初めて、完全養殖に成功したクロマグロのこと。

完全養殖とは、人工ふ化から育てた親魚から生まれたマグロのことで、近畿大学では30年余り前の1970年から研究を始め、2002年に30年余りをかけて成功している。

つまり、鰻のように稚魚のシラスを捕獲して大きく育てるという「蓄養」とは大きく違う。

これによって、乱獲による資源の減少や燃料問題など、クロマグロ漁の抱える課題解決に大きな役割を果たすことが期待されている。

この写真を見ると「近大生まれ 本まぐろ 宇和島産 媛(ひめ)まぐろ」と書かれている。

調べてみると、媛まぐろとは、近大マグロの稚魚を購入し育てたクロマグロの商品名。

近畿大学の関係者は、近畿大学の施設で育成したマグロを「近大生」と呼んでいるから、こちらは「近大からの転校生」という感じになる。

銀座に進出

先月、「近大マグロ」を提供するレストランが銀座に進出したというので、ランニングで店の前まで行ってみた。

店は、有楽町駅に近い、高速道路の下にあった。
走って行くので、いつものように店内に入ることはない。

店名は

店名が面白い。

「近畿大学 水産研究所」とある。

この店の並びには、いつも行列のできる人気のすし店もあるが、どうやらここもたくさんのお客で賑わっているようだ。

店の前の張り紙

店の前の電柱に、こんな張り紙があった。

やはり、ここにも行列ができているようだ。

魚も近大生

昼のランチのメニューを調べると、

近大マグロと、近大の水産施設で養殖しているカンパチ、シマアジなどを盛り合わせた「お刺身御膳」の値段が2400円とのこと。

銀座付近で働く一流企業のサラリーマンでも、気軽に入れるという値段ではなさそうだ。

私の場合も、一念発起して気合を入れないと、なかなか足が向きそうにもないが、

近大ではマグロのDNA解析を進め、生存力の強いもの、赤みが多いもの、トロが多いものなど選抜育種に力を入れているという。

研究に少しでも協力する意味からも、いつか機会を見て訪ねてみようか。



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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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