神戸マラソン参加記

みなとのもり公園

神戸マラソンは、今年で3回目。

平成7年に発生した阪神淡路大震災、

その時に全国からの様々な応援に感謝するとともに、災害から立ち上がってきた神戸の魅力を楽しんでほしいと、大会は始まった。

神戸マラソンへの参加申し込みは毎年行っていたが、今回初めて当選。
やっと参加することができた。

スタート地点に近い「みなとのもり公園」は震災復興記念事業として整備され、設置された時計の針は、地震の起きた5時46分を指していた。

仮装ランナーたち

参加するランナーは、フルマラソンが約1万8千人、クォーターマラソン(約10キロ)が2000人の合わせて2万人余り。

仮装ランナーの姿も目立つ。

筋肉隆々の絵が描かれたシャツを着て、手にはグローブ、帽子にカメの付いた3人の男性のタスキには「亀田3兄弟」と書いてあった。

スーパーマンの服装の男女は、地元新聞にも紹介されていた。

そして「海女ちゃんルック」のランナーは、この人たちの他にも何人かいた。

スタート地点

スタート地点は、神戸市役所前。

東京都庁前をスタートする東京マラソンと、とてもよく似た風景だった。

周辺の高層ビルの住人たちが、高い場所からスタートセレモニーを見守っていた。

スタートは午前9時

スタートは、午前9時。

有森裕子さんや陸上短距離で活躍した朝原宣治さんが、選手たちに大声で声援を送っていた。

フルの制限時間は6時間40分。

私のように遅いランナーにはとても有り難い、緩やかなタイム設定だ。

湊川神社前

神戸の中心・三宮から西に向かって走り出す。

中心部に地震の痕跡は見当たらなかった。

しばらく行くと、楠正成などを祀る湊川神社が見えてくる。

福原から長田地区

福原を通り、

更に、震災時に大火が発生して大きな被害のあった長田地区も通る。

震災から18年、近代的な街並みが広がっていた。

折り返しのトップランナー

およそ10キロ地点まで走ると、早くも折り返しのランナーとすれ違った。

このマラソンの折り返しの地点は、スタート地点から17.5キロ付近なので、

先頭ランナーたちはこの時点ですでに25キロも走っている計算になる。

須磨海岸

私は、左手に見えてくる須磨海岸の景色を楽しみながら走ることにする。

昔から、白砂清祥の海岸として知られている。

沢山の漁船が、沖合に向けて出漁するように見えた。

敦盛塚

そしてしばらく行くと、右手に「史蹟 敦盛塚」と書かれた石柱が見えた。

平家物語に登場する人物「平敦盛」の塚だ。

この場所は、源平の古戦場で知られる「一ノ谷」、

敦盛は、源氏方の武将である熊谷直実に討たれた16歳の若武者で、直実はその後、世の無常を感じて出家するという話で、平家物語の中でもよく知られる話だ。

ここまで走ってくる中で、沿道の風景が、私が参加してきた他のマラソンとは「ずいぶん違っているぞ」と感じていた。

それがなんであるのか、ここまで来て、ようやくはっきりとわかった。

それは

源平古戦場・一の谷

沿道の応援の人たちの「力の入り方」が、ランナー以上であるということ。

この人たちは源平の合戦当時の衣装を身にまとい、まるで時代劇でも見るようだ。

これが関西人のパワーなのだなと、一人で合点していた。

この他にも、様々な仮装で、ランナーに声援を送ってくれる人が各所にいて、とてもパワーをもらった。

いろいろのランナーたち

目の不自由なランナーも何組か見かけた。

伴走の人が適切に声をかけながら、混み合う中、上手にランナーを誘導していた。

このランナーは肝移植を受けた人のようだ。

私の前で、元気に走り続け、いつしか見えなくなっていた。

仮装ランナー

こちらはタイガーマスクをつけ、背広で走る男性。

箒を担いで走る女性も、私を追い越して走って行った。

自動車専用道路

コースの終盤は、自動車専用道路を走る。

六甲山地の土で埋め立てた人口島・ポートアイランドへは、この道を通って向かう。

こんなところでも、応援の人たちがランナーたちを待っていた。

ポートアイランドへ

ポートアイランドが見えてきた。

ここまでくれば、ゴールまであとわずか、もう一息だ。

この時、足の指に血豆ができていた。
でも、ここまでくれば、ゴールまで我慢できる。

いよいよゴール

そしてゴール。

年ごとにタイムは遅くなっているが、それよりもまだフルを走れることに感謝したいと思う。

力を出し切った様子のランナーたち

ゴールには、同じように全力を出し切ったランナーたちが、体を休めていた。

私と同じように「達成感」と「走れることへの感謝」を感じているに違いないと思った。





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プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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