「ホテルローヤル」の風景


「ホテルローヤル」

直木賞を受賞した「ホテルローヤル」が釧路でも売れている。

知りあいの一人は、本屋の店頭では売れ切れだったので、ネットで注文したとのこと。

全国でも40万分以上が売れるベストセラーになっていると、先日のニュースで伝えられた。

サイン会の案内

私が本を購入した時、本屋さんには「サイン会」のお知らせも掲示されていた。

桜木さんは釧路市出身で、本のタイトル「ホテルローヤル」はお父さんが経営していたというラブホテルの名前。

作品は「ホテルローヤル」を舞台にした、何組かの男女の人間模様を描いた短編集。

サイン会が開かれたその日には、夜7時の全国ニュースの企画でも紹介され、

著者の桜木志乃さんは「地元にこだわり、必死に生きている人たちの姿を描いていきたい」と話していた。

湿原沿いの国道

釧路の市街地から少し離れた高台に、大規模な霊園がある。

8月のお盆の墓参りに出かけた時に、地元の縁者に、「ホテルローヤル」の場所はこの辺りではないの?と尋ねると、この辺りだとの答え。

道路から、高台の方を見ると、「ホテルローヤル」とは違うラブホテルの建物が見える。

いずれの建物も、道路を隔てて前方を見ると湿原が広がっているというシチュエーション。

作品で紹介される「ホテルローヤル」の景色とよく似ている。

しかし、以前、この近くにあったという「ホテルローヤル」の建物は、すでになくなっていた。

北中の校舎

釧路市北中学校は、桜木さんの母校。

校舎の窓には、後輩の中学生たちが作ったというお祝いの言葉が飾られていた。

後輩たちにとっても名誉なことだろうと思った反面、

この作品を読んだ生徒は、どれくらいいるのだろうと思った。

短編集

もしかすると、中学生には「刺激が強すぎるかも」との思いがよぎったのだ。

「でも待てよ、自分も”青の時代”には、それこそ猥雑なものも含め、様々な作品を乱読したではないか」と思い直す。

文学からは、人間の馬鹿さ加減、お粗末さ、悲しさ、そして愛おしさなどをいろいろと教えてもらったと同時に、

人生勉強をさせてもらったことも間違いない。

小雨の釧路市内

霧雨につつまれる、真夏の釧路の町。

きっと、後輩の中学生も、私と同じように

「この北の街にも、人間の数だけ物語がある」のだと、感じ取ることだろう。
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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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