世界最大級の木造船~掃海艦

港祭りの岸壁で

8月、「みなと祭り」が開かれていた釧路港に、2隻の大型船が停泊していた。

左側に見える白い船体は、釧路海上保安部に所属する巡視船「そうや」、手前の船は海上自衛隊の掃海艦「つしま」。

いずれも、祭りに合わせて、一般に公開された。

掃海艦つしま

これは、掃海艦「つしま」を正面から見たもの。

排水量は1000トン、全長は67メートルもある大きな船だ。

金属で出来ているように見えるが、実は木造船なのだという。

機雷の掃除

海中にあって、触れると爆発する機雷は、船の磁気や、スクリューの音などに反応して爆発する。

このため、機雷を処理・掃除する掃海艦の船体は、一般的に木や繊維強化プラスチック(FRP)などからできている。

「つしま」は、磁気反応型機雷を避けるために木で出来ていて、
木造としては世界最大級の船舶とのこと。

木造と聞くと、その能力は低そうに思ってしまうが、「世界でも最高レベルの掃海部隊として維持されてきている」と書いた記事もあった。

模擬機雷

これは、訓練などで使う模擬機雷。

機雷を駆除するには、磁気を発生させたり音波を出したりして、海中に潜む機雷を爆破するのだが、

このオレンジの模擬機雷は、磁気に反応せず、処理が難しいのだという。

いたちごっこのように、新手の機雷が現れるので、処理も大変のようだ。

ペルシャ湾での訓練に参加

船内には、2012年10月にペルシャ湾で行われた国際掃海訓練に参加した際の写真が飾られていた。

ペルシャ湾は、石油を海外に頼る日本の生命線であるとも言われる。

そのペルシャ湾では、1991年、湾岸戦争時にイラクが敷設した機雷の除去の際にも、自衛隊の掃海艦が参加している。

離艦心得

そんな説明を聞きながら、船内を見学していると、こんなプレートが目に入った。

「総員離艦安全守則」

つまり、機雷が爆発して、沈没する危険もあるということだ。

この艦の乗員たちは、危険な環境下で任務に従事するのだということが、私にはリアルに伝わってきた。

「水中爆発、およびサメには注意せよ」とあるが、実際にそんな場面に遭遇したことを想像すると、恐ろしい。


そして、そうした任務に従事する人たちがいる背景には、

争いや戦争が絶えることのないという「世界の現実」があるということだ。


掃海艦のプレートに、そんな現実の一端を垣間見て、いろいろと考えさせられた。
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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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