近い将来の放送~技研公開へ

NHK技研

今回のジョグの目的地は、世田谷区砧のNHK技術研究所。

これからの放送がどのように変わってゆくのか、年に一度の技研公開があるというので訪ねてみた。

行きも帰りもジョグというのは少々つらいので、行きはバスに乗り、帰りを走ることにしたが、GPSの計測では片道で15キロほどだった。

今の季節は気温も上がってきているので、これくらいの距離が自分には適当な走行距離のようだ。

近い将来の放送

展示されているのは、近い将来実用化を目指して研究が進められているもので、そのテーマは極めて広い範囲にわたっている。

そのすべてに関心があるわけでもないし、理解できるわけでもない。

今回は、私が興味を持ったいくつかの研究をご紹介したい。

大迫力

私が最も興味をひかれたものは、映像がきわめて美しい「8K」テレビだった。

「8K」とは、水平方向の画素数が約8000(正確には7680)であることから、そのように呼ばれるとのこと。

現在のハイビジョンの水平方向の画素数は約2000だからその密度は4倍ということになる。
因みに垂直方向の画素数も4倍の約4000(4320)だ。

画面全体の画素数では、4倍×4倍で、16倍の画素数になる。

さてそれでは、その美しさは実際はどうなのか、

実際の映像を撮影して紹介することはできないが、映像・音声とも「ド迫力」といってもいいものだった。

内容は、去年のロンドンオリンピックの開会式や、陸上男子100m決勝の様子など、

それにリオのカーニバルの行進では
衣装、歌声、それに熱気、いずれも圧倒的な臨場感でせまってきた。

そういえは、今から49年前の東京オリンピックの時、開会式の様子を渋谷の東急系の映画館でスクリーンに投影して見せるというイベントがあった。

私はその観覧に応募したところ、見事当選。

東京オリンピックの開会式を、映画館で感動しながら見たことを思い出した。

もし、東京オリンピックがもう一度開催されるなら、今度は是非8Kで見たいものだ。

つい最近、水平画素数が約4000の「4Kテレビ」の発売が始まるとのニュースを見たが、

8Kの水平画素数は更にその2倍、垂直方向の画素数も2倍だから4Kテレビと比較しても全画素数は4倍ということになる。

4Kの放送は来年夏から予定されており、8Kは3年後の2016年から試験放送が始まる計画だという。

既にNHKなどが開発したスーパーハイビジョンが、8Kテレビの国際規格になっているという。

テレビ受像機の販売で、韓国、中国、台湾などに大きくシェアを奪われてきた日本の電機メーカーの起死回生のきっかけになることも、同時に期待したい。

高齢者用話速変換

高齢者が放送内容を聞き取りやすくするために、アナウンサーなどの話速を変換する研究はだいぶ前からあって、一部で実用化されている。

今回は、それをさらに進めるアプリケーションが紹介されていた。

これは、アナウンサーが読んだニュースなどを録音し、それを高速で再生しても意味が理解できるというもの。

これまでは2倍速で再生すると「ケロケロ」と聞こえて意味が分かりにくかったが、2.5倍速で聞いても意味ははっきり理解できた。

その技術のポイントは、音声的には高い声の部分をゆっくり再生することだという。

一方、それ以外のところは時間を短縮する処理をする。

そうしないと、どんどんタイムラグができてしまうからだ。

また、朗読などテキストがある場合、意味を伝えるうえで重要な「名詞と動詞」をゆっくり再生するなどの処理などにも取り組んでいるとのことだった。

英語講座

語学講座でその技術を応用すれば、学習効果のアップにもつながるだろうと開発されたアプリも紹介されていた。

通勤の途中に、早送りで講座を聞きながら学習が出来るというものだ。

手話CG

これは、気象情報の字幕を、手話CGに翻訳するという研究。

これが実用化されれば、耳の不自由な人にとって、大きな力になるはず。

ただ、そうはいっても実用化までにはまだ少し時間がかかりそうだ。

字幕が表示されている短い時間の間に内容を認識し、表示時間に合わせてそのCGを制作・表示しなければならない。

そして手話だけでなく、手話通訳者の顔の表情や口の型も、意味を伝える上でとても重要な要素だという。

顔や口の表情も大切

これまで開発したものについて、手話通訳の人に評価してもらったところ、まだ実用化に向けて満足のできる段階までには至っていないと、説明の人は話していた。

しかしこの研究には、大きな未来がありそうだ。

新しい時代を開く研究に触れた、たのしい一日だった。

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プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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