加賀温泉郷を走る~今年の初マラソン


レディーカガ

マラソン当日、久しぶりにJR加賀温泉駅に降り立つと、駅構内にこんなポスターが張られていた。

「LADY KAGA」と書かれている。加賀温泉郷の美人女将などをモデルにしたポスターのようだ。

勿論「レデイー・ガガ」をもじったものだ。

ゲストの増田明美

スタート・ゴール地点の加賀市中央公園では、ゲストの増田明美さんが「必ずここに帰ってくるんですよ」と、これから走ろうというランナーたちに呼びかけていた。

増田明美さんは千葉県いすみ市の出身。

3年前、彼女の名前を冠にした「いすみ健康マラソン」のハーフ部門に、参加したことを思い出した。

片山津温泉へ

そしてスタート。

走り始めて7~8キロ行くと最初の温泉地「片山津」の町なかに入る。

中谷宇吉郎

走っているうちに沿道に記念碑のようなものが見えた。

いつも記念碑との出会いを楽しみに走っているから、碑のそばに行ってみた。

「中谷宇吉郎先生 生誕の地」と書いてある。

中谷宇吉郎(1900~1962)は、雪の結晶の研究で知られ、人工雪を作り出すことに世界で初めて成功。

碑の「雪は天から送られた手紙である」という言葉は、よく知られている。

立ち止まってこの碑の写真を撮るためシャッターを押していると、沿道の応援の人たちから大きな拍手をもらった。

地元の人も、郷土の偉人に関心を持ってもらい、うれしかったのだろう。

実盛を討った武将の屋敷跡

片山津から山代温泉に向かう途中、今度は田んぼのわきにこんな案内を見つけた。

走りながら、文字を読むと「斎藤実盛」と云う字が見え、こう書かれていた。

「篠原の合戦で斎藤実盛の首を討った手塚太郎光盛の子孫が長く住んだと伝えられる」。

斎藤実盛は、源平の戦いの時代、白髪の髪を黒く染めて合戦に臨んだ老将として、平家物語や謡曲でよく知られた名前。

そして、実は今回のマラソンのあと、芭蕉の足跡を訪ねて琵琶湖畔近くの「義仲寺」などを回ろうと思っていたのだが、斎藤実盛は芭蕉とまんざら縁がないわけではない。

というのは、芭蕉は、義仲という人物に心惹かれていた。
芭蕉が自分の墓所として指示した義仲寺は「木曽義仲」の墓所なのだ。

そして斎藤実盛は、木曽義仲の父である源義賢が合戦に敗れた際、幼い義仲を匿って命を救った人物である。

ということで、木曽義仲にとって斎藤実盛は命の恩人ということになるのだ。

更に付け加えると、実盛を討った「手塚太郎光盛」という人物は、手塚治虫の家に伝わる系図によれば祖先であると、息子の手塚眞氏がブログに書いている。

こうして、世の中は様々な人が様々な縁で結びついていることを知る。

山代温泉でトップと行き違い

そして、つぎに入った温泉地は山代温泉。

まだ走り始めから15キロ付近だが、次の山中温泉で折り返してきた先頭のランナーと行き違った。

トップランナーは、私の2倍のスピードで元気よく走っていった。

右に見える水色のパイプのようなものは、温泉旅館に作られた「ウォーター・スライダー」だ。

山代温泉総湯

そして、ここは山代温泉。

右手には、総湯(温泉場の共同浴場)が見える。

魯山人寓居

陶芸家、料理家、篆刻家などとして知られる北大路魯山人(1883-1959)は、かつてこの地に半年間逗留し、旅館などの看板を彫っていた。

また魯山人は、滞在中に焼物や加賀料理、懐石を学んだというから、彼の芸術の芯の部分はこの地とのかかわりが深いといえそうだ。

山中温泉総湯

そして、折り返し点のある山中温泉。
これは山中温泉の総湯の建物。

この山中温泉は、芭蕉が「奥の細道」の旅で8泊も滞在した場所だ。

沿道で応援の皆さん

地元の沢山の人が沿道に出て、ランナーに声援を送ってくれた。

応援の人にカメラを向けると、この喜びよう。

写真を撮っていて、うれしい気持ちだ。

元気な声援にパワーをもらいながら、通り過ぎる。

梨の花

コース沿いでは、地元名産の梨が白い花をつけていた。

ゴール

そして5時間余りかかって、ようやくゴールまでたどり着いた。

時間がかかっても、完走できたのがうれしい。

朝方は真冬並みの冷たい雨が降っていたが、この頃には青空がのぞく天気となっていた。

さあ、また次の大会に向けて練習を続けよう。
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プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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