世の中に絶えて桜のなかりせば

六義園のしだれ桜

2013年3月22日、東京都心のソメイヨシノが満開になったと発表があった。

桜の生物気象観測が昭和28年に始まって以来、2番目に早い記録だった。

この桜は、文京区の六義園にある枝垂れ桜。
ソメイヨシノより一足早く満開になっていた。

3月22日、六義園にゆくと、平日・金曜日にもかかわらず園内は沢山の人で賑わっていた。

入り口では、入場する人たちの列ができるほどだった。

説明

この桜の足元に、こんな説明板が立っていた。

それによると、この枝垂れ桜は

「エドヒガンという品種の中で、枝が柔らかいために垂れながら成長してゆく種類のものです。
ソメイヨシノより少し早くお彼岸のころに咲きますが、4月に入って満開になる年もあります。

昭和30年代に東京都によって植栽されたもので、樹齢はまだ60-70年です・・・」

なんとなく、江戸時代から続く古い樹だと思っていたが、そうではなかった。

長い歴史を秘めたような、ある種の風格を感じさせているから、そんなふうに思い込んだのだろう。

千鳥ヶ淵

こちらは、千代田区の千鳥ヶ淵。

満開のソメイヨシノの上空に飛行船が浮かんでいた。

上空から町を見るテレビ番組のロケかな?と思った。

眼下には、きっと見事な光景が広がっていることだろう。

人でいっぱい

見えるのは桜花ばかりではない。

堀沿いの道をびっしり埋めた見物客の姿も見えているに違いない。

半蔵門付近

ここは、半蔵門近くの桜並木。

花の下でお弁当を食べるサラリーマンたちで賑わっていた。

桜の開花を知ると、誰もが心騒ぎ、満開の桜に出会おうとやってくる。

「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」(在原業平)

平安の昔から変わらぬ日本人の心だ。

法務省旧本館

内堀通りを桜田門のところまで下りてくると、法務省の旧本館の建物が見えてくる。

この建物も、とても魅力的だが、桜の頃は1年で最も美しく見える時期だ。

「桜が如何に人の心を揺さぶる存在であるのか」

次の写真を見ると、実感できるに違いない。

第一生命ビルを望む

ここは法務省の旧本館前を、日比谷交差点に向かって少し進んだところ。

左手に見える皇居内堀の向こう正面に、第一生命ビルが見える。

戦後すぐに連合国総司令部(GHQ)が置かれた建物で、ビル内に保存されているマッカーサーの執務室は以前紹介した。(http://golby.blog.fc2.com/blog-date-20120723.html)

内堀には、白鳥が優雅な姿を見せ、柳が芽を吹いて春の息吹を感じさせている。

この写真を見ても、心が浮き立つようなことはない。むしろ心が落ち着くのはなぜだろう。

それは、この写真に桜が写っていないから。

私はそう思ったが、皆さんはいったいどう思われるだろうか。

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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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