田中角栄邸の前を通った

今回は、前々回に神田川沿いの「関口芭蕉庵」を訪ねたときの続きの話。

胸突坂

「関口芭蕉庵」入り口の横にある「胸突坂」。

この坂を上った所の左側に、細川家の蒐集した歴史資料や文化財を保存・展示している「永青文庫」があるという案内があったので行ってみることにした。

この坂は、かなりの急坂だが人の往来が多い。

それも若い人が多いのだが、その理由はこの後、付近を走っていて分かった。

このことについては、のちほどご紹介しよう。

永青文庫

これは「永青文庫」の建物。

肥後熊本藩主だった細川家に伝わる美術品・歴史資料を展示している。

ここは、細川家の下屋敷があった場所で、建物は昭和初期に細川家の事務所として建てられたという。

現在の理事長は元首相の細川護煕氏。

武蔵・武士のダンディズム

これは、現在開かれている企画展のポスター。
宮本武蔵が描いた水墨画が使われている。

「永青文庫」の内部は写真撮影ができないので内容は詳しく紹介できないが、江戸時代初期に熊本藩主・細川忠利に客分として招かれた剣豪・宮本武蔵の水墨画や五輪の書、などが展示されていた。

この他、洋書や漢籍などの蔵書が多数保管されていて、幼い頃からそうした書籍に囲まれ勉学を積んで来たら、もっとまともな人間になれたのにと悔やんだことだった。

ここで保管している文化財は、南北朝時代から現代に至る細川家25代の間に収集されたもので、さすがにどれも見応えがある。

館内には、ここを訪れたアンドレ・マルローやグレース・ケリーの写真も飾られていた。

田中邸

「永青文庫」を出てから再び神田川に沿って明治通りに向かう。

明治通りに入ってからは、池袋方向に都電荒川線に沿って走る。

目白通りが明治通りを跨ぐ格好の「千登世小橋」のところで目白通りに入り、再び東に戻るコースを走った。

しばらく走っていると右手に、立派な邸宅の門が見えてきた。
表札を見ると「田中」の文字。

すぐにピンときた。

目白にある豪邸で、「田中」という名前なら、「田中角栄」邸に違いない。

目白台運動公園

左隣りは「目白台運動公園」。

家に帰って調べると、やはり間違いはなかった。

ただ、私が昔、何かの記事で読んだ「田中邸」は、角栄氏が池の鯉に下駄ばきで餌をやる広大な屋敷だったが、今の田中邸は当時とはかなり様子が違うらしい。

田中角栄が亡くなって、相続税支払いのため一部を物納し、それを文京区が買い上げて公園にしたということだ。

文京区が買い上げた土地は計3万㎡と書く記事もあり、かつての屋敷の広さが想像できる。

地図

目白通りを右の方から走ってきて田中邸、目白台運動公園を過ぎると、右手の奥に「和敬塾」という文字が見える。

沢山の男子学生が暮らす寮だ。

以前、テレビで紹介されていたのを見たことがある。

目白通り沿いに寮の門が見えた。

和敬塾

これもまた立派な門で、中への立ち入りは、はばかられたため、写真をここで撮っただけだった。

説明

門の横には、「和敬塾」の説明が書かれていた。

『敷地は7000坪、海外からの留学生も含め、500人余りの男子学生が共同生活を送っている。

事業家だった前川喜作によって昭和30年に設立され、

塾名は、聖徳太子の17条憲法の第1条「和をもって貴しとなす」から「和」を、

2条「篤く三宝を敬え」から「敬」をとって名付けられた』とある。


和敬塾のホームページ、それにウィキペディアによると、

敷地は旧細川侯爵邸があった所で、細川侯爵邸の建物は「和敬塾本館」として塾生の活動の場などに使い、不定期に一般公開も行うと書いてある。

また、和敬塾のルールとして、「塾内では、人にあったら大きな声で『こんにちは』とあいさつ、すれ違いざまに『失礼します』と云う」とのことだ。

村上春樹は、1年の春から秋まで寮生だったとのことで、「ノルウェイの森」で描かれた寮は和敬塾をモデルにしているという。

さて、冒頭でお伝えした「関口芭蕉庵」隣りの「胸突坂」に若い人の往来が多かったのは、和敬塾があったからなのだと了解した。

と、まあ、この日は走っているうちに様々な歴史を持つ建物、土地に出会い、様々な物語に出会った。

こんな出会いがあるから、つらい走りも楽しくなる。

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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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