「そうだ京都に負けない紅葉」見に行こう

昨日は、北の丸公園の紅葉、靖国神社の黄葉を訪ねたが、今回は天下の名園に「京都に負けない紅葉」を訪ねた。
ここは文京区の小石川後楽園。
勿論、この写真は今のものではない。3年前の春に訪ねたときのものだ。
園内に入ってすぐのところに、ご覧のしだれ桜が満開だった。
現在の様子はこんな具合だ。

今、枝垂れ桜は枝だけになって心細い姿になっている。
しかし春には目立たなかった木が見事に紅葉して、桜に代わって主役を演じていた。

これは、園内の「通天橋」と、周辺のもみじ。
朱塗りの橋と、紅葉の明るい赤が調和して、とても美しい。
小石川後楽園は、「江戸時代初期、寛永6年(1629)に水戸徳川家の祖である頼房が、その中屋敷(のちに上屋敷となる)として作ったもので、二代藩主の光圀の代に完成した庭園です」とパンフレットに書いてある。
小石川後楽園は、国の特別史跡と特別名勝に指定されているが、このように二重指定を受けているのは、全国でも金閣寺、浜離宮など合わせて9つだけだという。

外国人の眼にも、きっと美しい文化遺産として映っているに違いない。
熱心に、園内をカメラに収めていた。

園内には、合わせて480本のもみじがあるとのことだが、ご覧のように紅葉の色は少しづつ違う。
東京都公園協会のホームページには
「今年のもみじは鮮やかな赤い色に染まり、とても見事です」と紹介されていたが、私も同感。

この風景は、さすがに「天下の副将軍」の庭の風情。
京都に行かなくとも、こんな見事な風情が楽しめるとは有り難い。

「後楽園」の名は、「民衆に先立って天下のことを憂い、民衆がみな安楽な日を送るようになって後に楽しむ」から名付けられた。
光圀の政治信条によったものだという。

樹皮にコケが生えたこの樹は、「フユザクラ」と書いてある。
花はどうだろうかと、樹を見上げてみた。

すると上の方では、寒風の中、いくつか白い花を咲かせていた。
「紅葉の見ごろは、12月上旬いっぱい」とのことだ。
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