お国ことばの「ラジオ体操会」


秋葉原、佐久間公園

千代田区神田佐久間町にある「佐久間公園」。

高架の線路が見えるが、あれはJR総武線。

左に進むと間もなく秋葉原の駅だ。

この道は秋葉原に行く時によく走る道だが、この公園に「ラジオ体操会発祥の地」の碑があるのを、先日見つけた。

ラジオ体操会発祥の地

ラジオ体操は、昭和3年11月 簡易保険局が国民の健康増進のために「国民保健体操」と名付けて制定したものだ。

ラジオ放送が芝浦の東京放送局の仮放送所で始まったのが、大正14年3月だから、ラジオ体操はラジオ放送初期(放送開始から3年後)から続く長寿番組ということになる。

碑文

碑文によると
「この地は、当時(注、昭和5年)万世橋警察署の面高巡査が町内会の人達と共に、全国に先駆けて「早起きラジオ体操会」を始めたゆかりの地である」とのこと。

江木アナ

ラジオ体操開始から10年間にわたって担当したのは、江木利一アナウンサー。

陸軍戸山学校の軍楽隊楽長からアナウンサーになった人で、ラジオ体操の第一回から毎朝休みなく、無欠勤で続けたという。

佐久間小跡地

ラジオ放送開始当初は、ラジオ受信機が高級品だったため、各地に「ラヂオ塔」が設置された。

ちょうど、テレビ開始後まもなく公園などに設置された「街頭テレビ」のラジオ版と思っていただきたい。

東京都内では、6か所の公園と東京、上野、新橋など7つの駅に設置されたが、ここ佐久間公園にも昭和12年に設置された記録があるという(NHK放送博物館便り)。

現在、佐久間公園にラヂオ塔は残っていない。

ラジオ体操会が開かれていたという”実績”があったことが、「ラヂオ塔」設置の大きな理由のようにも思える。

尚、「ラジオ体操会発祥の地」については、諸説あって、ウィキペディアには次のように書かれている。

”同じ頃佐久間公園にほど近い神田和泉町の宮川広場で実施された「全国ラジオ体操会」が起源と言う説もあるが、両者ともお互いが発祥の地であることを認め合っている。
また文京区の大塚公園が発祥という説もあり、同公園内に発祥の地と記された体操する少年の銅像がある”

体操レリーフ

先日、新聞に面白い記事が載っていた。

それは東日本大震災の仮設住宅に住む人たちが、方言によるラジオ体操を皆でやっているというのだ。

そして、お国ことばでラジオ体操をするところは東北だけでなく、名古屋、鹿児島、奄美、沖縄などにも広がっているという。

この「方言ラジオ体操」、音楽はそのままで運動の指示や号令を方言で行うというものだ。

そのうちの一つ、宮城県石巻市の「おらほのラジオ体操」がユーチューブに載っていて、説明にこんなことが書いてあった。

「ラジオ体操をお国ことばで行うことで、地域住民の連帯感を深め、人と人とが繋がるきっかけの場になればと願っています」

このラジオ体操、面白いので、是非ご覧になってください。

以前、話題になった方言による「雨ニモ負ケズ」と、雰囲気はよく似ている。

きっと、元気をもらえるはず。

そして、まだ方言版がない地域の方は、是非、地元版を作ってみてください。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
スポンサードリンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR