中秋の名月 IN 浜離宮

浜離宮の名月

今年の中秋の名月は9月30日。
その9月30日と前後2日の合わせて3日間、浜離宮で名月を見るイベントが開かれた。

題して「将軍の御庭で中秋の名月を愛でる」。

いつもは夕方5時で閉園となるが、この期間は夜9時まで開園時間が延長された。

「中秋の名月」当日の東京の天気は、台風の影響で月を見るどころではなく、翌10月1日に訪ねてみた。

吉宗の象

浜離宮は、9月29日から始まった「全国都市緑化フェアTOKYO」の主要会場の一つ。

公園内部には、これまではなかったフェア用の展示物がいくつか飾られていた。

これは8代将軍吉宗が貿易船の中国人船長から献上された象を、植物で表現したもの。

享保14年(1729)長崎に着いた象は、歩いて74日間かけてここ浜御殿に到着。

江戸城で吉宗に謁見し、その後12年にわたって浜御殿で飼育されていたという。

小さな植物で細かい模様を表現している。
「モザイカルチャー」という手法だという。

コスモスの季節

コスモスが咲き始め、秋を感じさせていた。

名月を待つ人たち

夕方5時を過ぎると、名月を愛でようという人たちがたくさん集まってきた。

芝生に座り込んで月の出を待っている。

ライトアップが始まる

西の空は、夕暮れが少し近づいた。

浜離宮の「潮入りの池」と、全長が118mの総檜造りの「お伝い橋」の周囲でライトアップが始まった。

背景に見えるのは「汐留のビル群」だ。

月はなかなか出ない

反対側・東の空は、まだまだ明るい。

係りの人に「月はどのへんに出るのですか?」と尋ねると、「この方向です」と答えてくれる。

さらに、「このところの月の出の時刻から考えて、もう出てもいい頃ですが」と付け加えた。

後で家に帰ってから、この日の「十六夜(いざよい)」を調べると、その語源としてこう書いてあった。

『「いざよい」は「いざよう=ためらう」の名詞形。
陰暦16日の月の出は、15日の満月に比べてやや遅い事から、月がためらっていると見立てたもの』

なるほど、それでこの日は月の出が遅かったのかと納得した。

月が出た

夜6時24分、東の空にのぼった月を撮った。

月が明るすぎて、まるで電灯を撮っているように膨張して写っている。

18時24分

思い切りアップで月を撮影してみた。ピントが甘く、私のコンパクトデジカメではこれが精一杯。

それでも、古来、月を愛でてきた人たちの気持ちの一端はわかるような気がした。

茶屋の上に見える月

「潮入りの池」、「中島のお茶屋」の上空に輝く月。

付近にいた若い女性がこの情景を見て、「高級料亭みたいね」と話す声が聞こえた。

私は、「高級料亭どころではありません。天下の将軍家のお庭なのです」と言いたかったが、黙って聞いていた。

築地川の船

この水路は、浜離宮正門前の築地川。
築地市場の横を通って隅田川に通じている。


午後7時26分、浜離宮正門を出てくると、
遊覧船が月見客を乗せ、ゆっくりと隅田川に向けて下っていくところだった。

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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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