火渡り荒行~品川寺


品川寺

9月30日、品川区の京浜急行青物横丁駅の近くにある「品川寺」で、「火渡り荒行」が行われた。

「品川寺」と書いて「ほんせんじ」と読む。
なかなか、そうは読めない。難しい読み方だ。

寺の由来を見ると、弘法大師・空海の開山(大同年間806-810)で、真言宗醍醐派の別格本山とある。

江戸時代には、4代将軍家綱から寺領4800坪を拝領し、大梵鐘が寄進されたという古刹だ。

護摩壇の前の儀式

「『火渡り荒行は』古くから修験道に伝わる秘法で、行者が各人各位の願趣を祈念した護摩札を持って火の中に入り願いを祈る江戸時代より続く伝統行事」なのだという。

境内の真ん中に祭壇が設けられ、山伏姿の行者たちが、太刀や弓を手に儀式を繰り広げる。

行者たち

行者たちが頭につけているのは「頭襟」というもの。

「山中での修行の際にヘルメットとして頭を保護したり、水を飲む際の器として利用される」と、修験装束を扱う店の説明に書いてあった。

なるほど、そんな役割があったのかと、初めて知った。

参列者も願いを込める

行者が願文を読み上げると、参列している人も一緒になって願いを念じる。

火をつける

いよいよ、護摩の火がたかれた。

護摩の火は不動明王の知恵の火で、人々の汚れや心の迷い、煩悩を焼き清め、ご本尊のご加護をいただくのだという。

願文を持って渡る

まず、行者が願文札を抱えて裸足で火渡りを行う。
まだ、炎が勢いよく燃え上がっている。

一般の人も

続いて、一般の人たちが裸足になって、護摩壇を焚いたあとの上を歩いてゆく。

どうやら、両サイドはくすぶっているが、中程の部分は少し歩きやすくなっているようだ。

年配者や子供は行者に手を引かれ、渡っていた。

長い列が続いていた

火渡りを希望する人の列は、境内の外の旧東海道まで、ずっと続いていた。

「生老病死」という宿命の中で日々を生きてゆく私たち、悩みのない人などどこにもいない。

限られた生の中で少しでも平穏な暮らしが続いてほしい。
毎日を健康で暮らしたい。

そんな人々の思いが、この行事を昔から今日まで、ずっと続かせてきたのだろう。



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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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