東京港で造成進む「海の森」


「海の森」地図

東京港沖の埋立地で「海の森」の造成が進んでいる。

9月29日から始まった「全国都市緑化フェアTOKYO」の主要会場のひとつとなっていて、フェアに合わせて一般に公開された。

入口

普段は、この造成地に入ることができない。

今回、新木場駅から無料のシャトルバスが午前10時から30分間隔で運行されたので、それを利用することにし、新木場の駅には9時30分には着いていた。

ところが、駅前にはなんの案内もなく、同じように「海の森」を目指した人が駅前で、ウロウロしている。
駅前の交番で聞いても、「なんの情報もないのでわかりません」というばかり。

10時過ぎてから、あまりにもシャトルバスに乗る人が少なかったからか、関係者らしい人が駅前に来て、バス乗り場はあちらですと言って、駅前のバスターミナルとは離れた線路沿いの場所を教えに来た。

見学のために集まった人たちは、あまりにも不親切な対応に腹を立てバス停に向かう。
次の10時30分発のバスに乗って現場に向かった。

これまでの歩み

「海の森」の入口付近にはテントが建てられ、「海の森」のこれまでの歩みがパネルで紹介されていた。

「海の森」が造成されている中央防波堤内側の埋め立ては、昭和48年から62年にかけて行われ、
「海の森」としての整備は平成19年度から始まった。

市民参加の森づくり

東京都港湾局の「海の森」ホームページには、この計画について

「中央防波堤内側埋立地は、昭和48年から昭和62年にかけて23区内で発生したゴミ1,230万トンで埋め立てられました。
都内の公園や街路樹の剪定枝葉から堆肥をつくり、浄水場発生土のリサイクル土を利用して土づくりを行うなど、新しい資源循環型の森づくりに取り組んでいます。
苗木は、市民の皆様と民間企業からの募金によって調達・植樹します」と書かれている。

土作りも工夫

「東京人」副編集長 鈴木伸子氏の
【シリーズ】世界からつどう-未来への遺産(第9回)/東建月報2007年11月号掲載 の中には

「『剪定枝葉堆肥化事業』の大きな目的は①ゴミの減量と②用土費の節減です。
 樹木が健全に育つには、土壌が必要で、剪定枝葉の堆肥化土壌を利用すると、約17億円の用土費が軽減できます。また、樹木の育成管理で、23区内の公園・街路樹だけでも年間7万㎥の剪定枝葉が発生し、これまでその6割がゴミとして焼却処分されており、焼却のための化石燃料によるCO2発生も抑制できます」とある。

資源の有効利用や工費の節減に、工夫はされているようだ。

メタンが発生

ここは、埋め立て完了から既に25年が経過した。

現在も埋めた生ゴミからメタンガスが、以前より減少したとはいえ発生し、敷地内でガスを集めて発電をしているという。

都心のビル群

造成地の高さは約30m。
東京都内の自然の山で一番高いのは、港区の愛宕山の25.69mだから、それよりも高いことになる。(ただし、東京西部の丘陵地や、人工の山は除く)
造成地の向こうには、都心のビル群が見える。

風の道作り

「海の森」が目指す柱のひとつに「風の道」がある。

ホームページにはこのように書かれている。

「海の森を起点として、お台場、晴海、築地、皇居、新宿御苑、明治神宮といった都内の大規模緑地を、街路樹でつないでいくことで、緑のネットワークを築く計画が進んでいます。
この連続する緑地帯は、海からの風を都市の内部に導く「風の道」として機能し、緑地によって冷やされた風が、都心部のヒートアイランド現象を抑える効果ももたらします」

産廃のトラック

埋立地は、産業廃棄物を運ぶトラックが、ひっきりなしに走っている。

改めて、都市が吐き出すゴミの量に圧倒される思いだった。

緑化は進む

ここ数年で、緑化は着実に進んでいるように見える。

ゲートブリッジを望む斜面では、緑が一段と濃くなっている。

だが果たして、この計画が「風の道」を作り出してくれるのかどうか、もう少し長い目で見る必要がありそうだ。

そして、今のようにゴミをあまりにも多く出すライフスタイルを、もっと反省すべきではないのか。
ゴミによって、こんなに大きな陸地が生み出されるなんて、考えてみれば恐るべきこと。

終戦後のモノ不足の時代に生まれた世代としては、この陸地は「もったいない」の塊のようなものではないのか、そんなことを考えさせられた。
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プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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