判じ絵~絵は口ほどにものを云い

たばこと塩の博物館

渋谷区神南の「たばこと塩の博物館」で、「江戸の判じ絵}~これを判じてごろうじろ という企画展が開かれている。

パンフレットには「『絵』を判じて答えを導く『目で見るなぞなぞ』を判じ絵といいます」と書いてある。

つまり絵で書かれたものの意味を読み解くクイズのようなものと思えばいいだろう。

入口の大きな看板に書かれた絵の意味はお分かりだろうか。

これは多分、簡単におわかりになると思う。

こたえ

答えは「箱根」。

こうした判じ絵は幕末に大流行したとのことで、一体どんな楽しい謎解きがあるのか訪ねてみた。

会場の4階フロアーいっぱいに様々な「判じ絵」が展示され、かなりの人が展示を興味深そうに見ていた。

判じ絵の中には、江戸時代とは暮らしの様子や、身の回りの道具などが違ってきているので、答えを見てもよく理解できないものも多い。

例えばこの絵、何と読む?

これは?

とても愛嬌があって楽しい絵だが、解読できない。

答えを見てもわからない。
答えは、こうだ。

答え

目が、平椀になっているからという。

平椀とは、底の浅いお椀のこと、「普通のお椀とどこが違うの」という人の方が多いはず。

コトバンクで検索すると「煮物椀よりやや浅めのふた付き椀。また、本膳料理でこれに盛って出される煮物」と書いてあった。

判じ絵の中には、江戸の地名を絵で表現したものもある。

一体、どのように絵で書いたのか見てみよう。

これはどこ?

これは「江戸名所はんじもの」。

安静5年(1858)に、後に二代歌川広重となる「歌川重宣」が描いたもの。

我がふるさとに近い地名が、いくつか見える。

右上の絵は少々下品だが、「浅草」と読む。

放屁に「へ」と読ませるものも多いが、これは隣の人が鼻をつまんでいるので「くさ」と読ませている。

それでは、そのほかはどう読むのか、いかがだろう。

答え

浅草の左は、葉が4枚あり、濁点がついているから「芝」。

その下は、仮名で「すぎ」だから、「金杉」。

鷹が縄をくわえて「高輪」。

右下は、上野の近くの「入谷」。
矢を煎(い)っているからだ。

なんとなく、馬鹿らしい。

しかし、このあとにも関係してくるが、こんな絵文字を上手く活かして、町の浴衣に仕上げたら面白そうだ。

デザイン次第では、いけるのではないか。

というのも、こんな例があるからだ。

菊五郎格子

これからご紹介するのは「謎染」と言って、意匠(デザイン)などに判じ絵を応用したもの。

これは「菊五郎格子」という。
歌舞伎役者の考案と言われているそうだ。

縦4横5の線に囲まれた「キ」で、「きく(菊)」。

5本の横線に囲まれた「呂」で、「ごろう(五郎)」という次第。

こうした意匠は、歌舞伎と庶民の接近に伴い、庶民のあいだにも広がったのだという。

團十郎のかまわぬ

これは七代目市川團十郎(1791-1859)が舞台で着用して評判になった、「かまわぬ」という文句をデザイン化したもの。

今もなお、使われているという。

ということで、せっかく二代歌川広重が考えてくれた「芝」の絵文字があるのだから、これをデザイン化して、浴衣を作ったらとても素敵だと思う。

ちょっと粋だと思いませんか。
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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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