このCMで、なんで涙が出るの?

今回も、汐留のアドミュージアムで開かれている「日本のCMのぜんぶ」を見て印象に残ったCMを紹介したい。

今日のテーマは、旧国鉄やJRのCMだ。

フルムーン

国鉄、JRのCMは、思い出深いものが多い。

これは1983年の「フルムーン」キャンペーン。
熟年客を対象にした企画で、上原謙、高峰三枝子という往年の美男美女の起用は大きな話題となった。

個人旅行客を増やそうと1970年にスタートした国鉄当時の「ディスカバージャパン」の流れをくむものだ。

これより5年前の1978年、山口百恵の歌をキャンペーンソングとして展開した「いい日旅立ち」を思い出す人もいるかもしれない。

クリスマス88

これは「クリスマス’88」

国鉄からJRになった翌年・1988年のJR東海の名作CMだ。

クリスマスの夜、遠距離恋愛の若い二人を結ぶ新幹線。
山下達郎さんの歌が、また素晴らしかった。

CM制作現場の前線で活躍してきたクリエーターのひとりは
「クライアント、クリエーター、音楽、どれをとっても THE CM という感じで、広告の長嶋茂雄みたいな感じです」とコメントしている。

この企画・「クリスマス エキスプレス」は、出演者を変えて合わせて6本作られている。

私の好きなCMの一つだ。



そして次は、去年2011年の九州新幹線全線開通にあわせて作られた「祝!九州縦断ウェーブ」というCM。

祝 九州縦断ウェーブ

去年CMの世界で数々の賞を得ているものだ。

九州新幹線の全線開通は3月12日、東日本大震災の翌日だったため、開通のニュースも大きく伝えられることはなく、このCMも当初は全国的な評判になることもなかった。

しかし、その後このCMを見て勇気を与えられたという声が多く寄せられ、少しずつ全国的な評判を得てゆく。

結果的に、2011年にアップロードされたyoutube動画のうち、音楽、震災関係のものを除いて再生回数がNO1になっている。

なんと、その数は350万回を超えたという。

住民参加

この作品は、開業の20日前に試運転列車にカメラを乗せて撮影した住民参加のCMで、参加者はあらかじめ募集した人たち。

鹿児島から博多までの駅など14箇所に集まった人たちの、新幹線を迎える表情とパフォーマンスを伝えるだけなのだが、とても楽しい。

楽しすぎて泣けてくる。

撮影時の試運転列車の時速は、本来よりかなり遅い80キロ、
列車内からだけでなくヘリコプター、参加者の後ろから新幹線を撮るカメラなど、たくさんのカメラを動員して撮影している。

パフォーマンス

新幹線の車両には「CM撮影中」「手を振ってください」と書かれ、最後には「ありがとう」のメッセージが書かれていたという。

駅のホームで体操をするレオタード姿の高校生、ゴレンジャーの扮装をした5人、ヴェールをつけた新婦と白いタキシードの新郎、その後ろで新幹線と併走するバイク、武将姿の男性、レスラーの格好の人など実に様々。

そのみんなが、実にいい笑顔で新幹線に手を振る。

九州新幹線

最後のコメントはこうだ。

「あの日、手を振ってくれてありがとう。
笑ってくれて、ありがとう。
一つになってくれてありがとう。

九州新幹線 全線開通します。
ひとつになった九州 新しい力が生まれています。
ひとつになった九州から 日本は楽しくなるはずです。

九州新幹線 みなさんと一緒に全線開業です」


youtubeで見た人のコメントには「なぜだかわからないが、涙が出てくる」というものが多い。

かくいう私もそのひとり。

不思議なCMだと思う。

皆さんも、涙が出るかどうか試してみてください。



アドミュージアムの場所は、次の地図をどうぞ。入場は無料です。

地図
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プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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