「安いぞ! 釧路」~「涼しいぞ 釧路」の続編


炭鉱資料館

釧路には、日本で唯一、営業採炭を続ける炭鉱がある。

それは旧太平洋炭鉱が2002年に閉山した後、地元の経済界が出資して作った「釧路コールマイン」だ。

炭鉱は地元の産業の一つの柱だっただけに、完全閉山では地元に与える影響が大きいとして、太平洋炭鉱の設備を受け継ぐ形で生産を続けている。

そして、ここは「太平洋炭鉱資料館」。

太平洋炭鉱の歴史や、坑内の様子が、模型などを使ってわかりやすく説明されている。

今回は、ここで会った一人の人物が「釧路は生活費が安くて、暮らしやすい」と話したことをテーマにしたい。

その前に、まず資料館の内容を簡単に紹介しよう。

入り口に日本一の石炭塊

入り口には、6トンの石炭の塊が展示してある。日本一の大きさだという。

6トンの石炭というのは、普通の家庭の2年分の消費量とのこと。
(もちろん今は、石炭のほとんどが国内の火力発電所で消費されていて、家庭での消費はほとんどないが)

この塊をよく見ると、発破をかけて掘り出した跡が見える。

粉々にするのではなく、「この大きさで掘り出す高い技術を示すための展示でもある」と係りの人は話していた。

採炭現場

資料館の地下部分には、採炭現場が再現されている。

旧太平洋炭鉱は、世界有数の機械化炭鉱だった。

石炭を掘り出す切羽は、坑道を支えながら前進してゆく自走枠と、石炭を掘り出すカッターが対になって、機械の力で採炭していた。

実は40年ほど前、その現場まで見学に入ったことがあり、模型を見ていて、その時のことを思い出した。

坑内のガスや炭塵に火花で引火しないようにと、すべて綿の衣服に着替え、金属のベルトを外して、海底の切羽まで入ったのを覚えている。

太平洋炭鉱では、昭和29年に事故があって以来今日まで60年近くも無事故の有料炭鉱だったが、石油の時代になるとともに、海外の安い石炭に太刀打ちできず、閉山したのだった。

選炭場

最近は石炭の国際的な価格が上昇して価格差がなくなってきたことで、業績は堅調とウィキペディアに書かれていた。

さらに、原発の事故で石炭火力発電が発電に重要な役割を果たしていることで、今後もまだ地元経済の柱であり続けるだろう。

さて、ここからは、私のほかにこの資料館に見学に来ていた人物の話に移る。

その人は、名古屋に暮らす年配の男性で、「涼しい釧路」を求めて1か月間の予定で長期滞在しているという。

ここでの暮らしの感想を聞くと「安くでいいですわ」という答えだった。

マンスリーマンションの家賃は、単身者用で月に5万円から8.5万円ほど。

「豪華なホテルに泊まれば2-3日分の費用で、1か月暮らせるから」ということだった。

売家

炭鉱の選炭場の近くに「売家」の看板があった。

この家、いくらで売り出されているとお思いだろうか。

土地が66坪、建坪は25坪あまりの4LDK。

380万円

「リホームが必要」とのことだが、
380万円という価格に、私は少し驚いた。

町を支える経済に元気がなくなり、人口が減るということが、不動産価格に現れるのだろう。

魚も安い

安いのは不動産だけではない。

日本有数の漁港だけに魚も安い。

獲れたてのイカが、一皿200円で売られていた。

料理が得意の人なら、200円で何日も楽しめるはずだ。

スポーツパーク

港近くにある「ストリート スポーツパーク」。

スケートボードやインラインスケートを無料で楽しめる。

渋谷の宮下公園には、有料の施設があって、若者が多数訪れている。

この日は土曜日だったが、利用者は一人もいなかった。

ということで、
安く避暑をしたい方、
安く魚料理を楽しみたい方、
ストリートスポーツの腕を上げたい人、

今からでも遅くないので、ぜひ釧路においでください。
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プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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