「挽歌」の町・釧路ー原田康子

花時計の上・幣舞公園

幣舞橋を渡った正面、花時計の上の小高い丘に幣舞公園がある。

市内の目抜き通りと、その奥に遠く道東の自然が広がっているのが見渡せる。

「挽歌」文学碑

この公園に、小説「挽歌」の文学碑が立っている。

原田康子

「挽歌」は、釧路市内の女学校を卒業し、東北海道新聞社に勤務した原田康子(1928~2009)が昭和30年に「北海文学」上に連載した作品。

北海文学は、資金不足でガリ版で刷った粗末な体裁だったが、「挽歌」は連載中から伊藤整、臼井吉見といった有名作家から高い評価を得て、翌年の昭和31年に出版されると70万部を超える大ベストセラーとなった。

主演は久我美子

出版から間もない昭和32年、五所平之助監督、久我美子、森雅之主演で映画にもなった。

霧に沈む北の街、異国の香りを放つ風景、背後に迫る湿原、様々な愛の形。

「挽歌」という作品によって、釧路は一躍全国区の街となった。

相生坂

昔、私が暮らしていた家の近くにあった坂道も、ロケに使われていた。

近所の人の話では、今でも時折訪ねる人がいるという。

この坂道は、冬になると道が凍結し、手すりにつかまらなければ滑って、上り下りができなかった。

今も、この近くで暮らす人にその話をすると、「今でも同じだ」と話していた。

秋吉久美子

昭和51年には、秋吉久美子、仲代達矢主演の映画もあった。

私が暮らしていた昭和46年には、和田勉演出によるテレビドラマのロケが行われたことを覚えている。
(その時、雑用係をしていた若きディレクターが、その後「蝉しぐれ」や「坂の上の雲」といった名作を演出した同期の仲間だったことも思い出深い)

挽歌の一節

碑には、小説「挽歌」の一節が刻まれている。

街並みの先の湿原

幣舞公園から見る釧路市の街並み。

街の明かりの先には、今も釧路湿原が、昔と同じように広がっている。

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挽歌

『挽歌』も釧路でしたね。

私は高校に入ってすぐ読んだのかな。

とても魅力的な小説だったのを覚えています。

懐かしいことをたくさん思い出させていただいて嬉しいです。

北の国は文学には向いてますね。
プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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