いつまでも古くならない歌~古関裕而


音楽を聴きながら走る

走る時は、音楽を聴きながら、ということが多い。

現在このiPodに入っている曲は、全部で1067曲。
そのうち8割が歌謡曲、2割がポップスだ。

ポップスは殆んどが1960年代のオールデイズ、それに城達也さんのナレーションの入った「ジェットストリーム」といったところ。

歌謡曲は小林旭、石原裕次郎、五木ひろし、前川清、ムードコーラス、それに懐メロといったところが中心で、民謡も少し入っている。

そうしたラインナップの中で、私が特に好きな作曲家は古関裕而(1909-1989)。

「イヨマンテの夜」などは、走っているときにこの曲がかかると、走りながら大声で歌っていることが多い。

疲れていても、元気が湧いてくる。

「イヨマンテの夜」は昭和27年の伝説的ラジオドラマ「君の名は」の中に登場する曲だが、私には少しも古くなっていない。

どことなくエキゾチックな感じがして、大好きな歌だ。

古関裕而

古関裕而は戦前から戦後を通して活躍した作曲家。

今でも多くの曲がテレビ・ラジオで流れていて、作品は多くの人から愛されている。

実は、今から30年余り前、親友の結婚式の司会をしたことがあり、
その時、古関裕而さんが来賓として出席していて、お会いしたことがあった。

笑顔がやさしい、穏やかな人という印象だった。

新婦の父親が早稲田の出身で、大変な「早稲田ファン」として名を知られていた人だった。
古関さんは、早稲田の応援歌として有名な「紺碧の空」の作曲者なのだ。

一方の新郎はライバルの慶応出身。

ところが、古関裕而さんは、なんと慶応の「若き血」に続く応援歌「我ぞ覇者」の作曲者でもあったのだ。

つまり、早稲田・慶応両校の応援歌を作曲していたということから、披露宴に出席いただいたのだった。

しかし、このことは、古関さんに節操がないのではなく、優れた作曲力を持っていたことの結果と言えるだろう。

他にも、こんな例がある。

六甲おろし

阪神タイガースの応援歌として有名な「六甲おろし」は、佐藤惣之助作詞、古関裕而作曲で昭和11年(1936)に作られ、いまだに阪神ファンに熱狂的に歌い継がれている。

今から76年も前の作品だ。

巨人軍の歌

こちらは、巨人軍のうた(「闘魂こめて」読売巨人軍球団歌)。

作詞:椿三平、補作詞:西条八十、作曲:古関裕而で 昭和38年に作られている。
こちらも、今も歌われている名曲だ。

テーマ音楽

NHKのスポーツ中継のときに流れる「スポーツショー行進曲」、「昼のいこい」、「日曜名作座」のテーマも彼の作品だ。

そして、もう一つ、これからも長く歌い継がれてゆくだろう名曲がある。

夏の高校野球の大会歌「栄冠は君に輝く」だ。

歌碑

これは、石川県能美市の根上(ねあがり)球場にある「栄冠は君に輝く」の歌碑。

石川県には6年間暮らしていたので、根上球場でこの碑を見た記憶がある。

根上は合併して能美市になったが、それまでは根上町といった。
あの大リーグで活躍するゴジラ松井選手のふるさとだ。

作詞の加賀大介(1914-1973)は、松井秀樹も通った「浜小学校」の先輩で、16歳の時野球の怪我がもとで右足の膝から下を切断。

野球への強い思いをもっていたという。その思いが、この詩に込められている。

詞・曲、共に素晴らしい名曲だ。


雲は湧き 光あふれて
天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ
若人よ いざ
まなじりは 歓呼に答え
いさぎよし 微笑む希望
ああ 栄冠は 君に輝く

風を打ち 大地を蹴りて
悔ゆるなき 白熱の力ぞ技ぞ
若人よ いざ
一球に 一打を賭けて
青春の 讃歌を綴れ
ああ 栄冠は 君に輝く

空を切る 球の命に
通うもの 美しく匂える健康
若人よ いざ
緑濃き 棕櫚の葉かざす
感激を 目蓋に描け
ああ 栄冠は 君に輝く


能美市役所に電話をして聞いてみると、歌碑の前にあるボタンを押すと「栄冠は君に輝く」の曲が流れてくるのだという。

この曲を聴いて、これまでどれほど多くの若者たちが甲子園にあこがれ、炎天下の練習を続けてきたことだろう。

私も、そんな高校球児の一人だった。


考えてみれば、若い頃も、今も、

私は、古関裕而の曲からパワーをもらってきたのだった。

音楽の持つ力は、なんと偉大なことだろう。



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プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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