浅草・三社祭を見に行った

雷門前

5月20日、浅草神社の例大祭である三社祭に行ってきた。
去年は東日本大震災で中止になり、2年ぶりの祭りとなった。

浅草は、普通の土・日でもかなりの込みようだが、この日は大変な混雑。

雷門の前は、歩くのもままならないほどだった。

各町内の神輿

雷門周辺では、各町内の神輿が、あちこちで威勢の良い掛け声を上げながら、車が締め出された道路を練り歩いていた。

女の子も普通に担ぐ

女性も、ごく自然に担ぎ手の中に入り、神輿をかついでいた。

暫く前は、神様が宿る神輿の上に乗るものがいて問題になったが、今年私が見た範囲では、そんな光景を見ることはなかった。

新仲見世をゆく

新仲見世をゆく神輿。

この込みようの中を神輿が、人の波をかき分けながら進んでいった。

三社祭ポスター

今年は、三社祭が行われてから700年にもなるという。

歴史年表を調べると、三社祭が始まったのは鎌倉時代の末期。

足利尊氏が征夷大将軍に任じられ、室町時代が始まるのは1338年。

三社祭はそれより20年余り前からはじまり、こんにちまで続いていることになる。

ポスターには「芸妓幇間連くみ踊り」という粋なプログラムもある。
来年はぜひ見たいものだ。

河竹黙阿弥の住居跡

浅草神社の氏子は四十四ケ町。
様々な街の神輿を探しながら歩いていると、思わぬ碑に出会った。

「河竹黙阿弥翁 住居跡之碑」だ。

浅草には何回となく来て、いろいろ歩き回ったはずだが、黙阿弥が浅草に住んでいたのを初めて知った。

黙阿弥の碑

河竹黙阿弥(文化13年・1816-明治26年・1893)は、歌舞伎狂言作者として、数々の名作を残している人物。

通称、「三人吉三」「白浪五人男」「鼠小僧」「切られお富」「髪結い新三」とよばれる作品の七五調の名セリフは、いかにも歌舞伎の醍醐味そのものだ。

現在でも数多く上演され、根強い人気を誇っている。

ウィキペディアにこんなセリフも載っていたので紹介しよう。

素晴らしいセリフだと思う。

『三人吉三廓初買』(三人吉三)大川端庚申塚の場、お嬢吉三の科白

月も朧(おぼろ)に白魚の
篝(かがり)も霞む春の空
つめてぇ風もほろ酔に
心持好く浮か浮かと
浮かれ烏の只一羽
塒(ねぐら)へ帰る川端で
棹(さお)の雫か濡れ手で粟
思いがけなく手に入る百両
ほんに今夜は節分か
西の海より川の中
落ちた夜鷹は厄落とし
豆だくさんに一文の
銭と違って金包み
こいつぁ春からぁ縁起がいいわぇ

屋根に人形

そして、通りを見下ろす屋根の上から神輿を見つめる一人の男。

これこそだれあろう、河竹黙阿弥が生み出した「白浪五人男」の一人・弁天小僧菊之助ではないか。

知らざあ言ってぇ聞かせやしょう
浜の真砂(まさご)と五右衛門が
歌に残せし盗人の
種は尽きねぇ七里ヶ浜
その白浪の夜働き
以前を言やぁ江ノ島で
年季勤めの稚児ヶ淵
江戸の百味講(ひゃくみ)の蒔銭(まきせん)を
当てに小皿の一文字
百が二百と賽銭の
くすね銭せぇだんだんに
悪事はのぼる上の宮
岩本院で講中の
枕捜しも度重なり
お手長講と札付きに
とうとう島を追い出され
それから若衆の美人局(つつもたせ)
ここやかしこの寺島で
小耳に聞いた祖父さんの
似ぬ声色(こわいろ)で小ゆすりかたり
名せえ由縁の弁天小僧
菊之助たぁ俺がことだぁ

浅草の街には、こんな仕掛けがよく似合う。

ちょんまげの人がいた

祭り見物の人の中に、変わった髪型の人と出会った。
なんと、ちょんまげを結っているではないか。

本物のちょんまげを結う人に、私は初めて出会った。
頭頂部も、いわゆる月代(さかやき)の手入れをしているように見える。

リュックを背負って、携帯を操作しているのが、少しアンバランスだったが。

こんなワンちゃんも

そして、こんなに気取ったファッションのワンちゃんにも出会った。

カメラを向けても、身じろぎもせず、じっと前を見つめていた。

これだけ沢山の人たちが集まれば、様々、面白い光景にも出会うもの。


やはり、祭りは楽しい。
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プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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