懐かしい映画看板の街~青梅市



先日、吉野梅郷に行ったとき、近くの青梅市内の街の中に掲げられている「懐かしの映画看板」を撮影してきた。

その一部をご紹介したい。

鞍馬天狗

この絵を見て、「アラカンの鞍馬天狗」とすぐに分かった人には、これからの看板はとても懐かしいはず。

私たちの世代は、子供の頃、学校の校庭で映画の上映会があり、みんなでゴザなどを持って見に行ったものだ。

上映された映画で、私が覚えているものは「鞍馬天狗」。
杉作が悪者にとらえられて危ないという時に、白馬にまたがりピストルを片手にした鞍馬天狗が助けに向かう。

写されるスクリーンは、竹竿に白い布地を付けた粗末なものだ。
(スクリーンの後ろに回っても、映像が見えた)

するとあちこちから拍手が起こって、「どうか、間に合うように」とハラハラ、ドキドキ。
祈るような思いで画面を注視する。

そんな思い出はありませんか。

オードリー・ヘップバーン

青梅の町なかには、懐かしの映画看板があふれているが、その多くはお店の看板として掲げられているものだ。

これは、化粧品屋さんの看板。
オードリーヘップバーンは、化粧品屋さんにはピッタリだ。

自転車泥棒

ここは自転車屋さん。
看板に描かれたの映画は、「自転車泥棒」だ。

青梅市内の映画看板を描いているのは、久保板観さんという映画看板師。

昭和17年生まれで、昭和30年代初めから映画看板作り一筋だった。
映画の斜陽化とともに、映画看板の仕事もなくなってしまったが、その技術を青梅の町おこしに生かそうと、今もこうして映画看板を描いている。

インターネットで検索すると、江戸川競艇の施設の中でも、こうした看板を描いていることが紹介されていた。

リオブラボー

これは「リオブラボー」
リーバイスの商標も見えるが、ジーンズのイメージにはぴったりの映画だ。

リッキーネルソンはさわやかな青年だったが、飛行機事故で亡くなってからもう27年にもなる。

明日に向かって撃て

ここはCDを扱っている店のようだ。

「明日に向かって撃て」の大きな看板の上に、もう一つ看板が見える。

ベニーグッドマン物語

「ベニーグッドマン物語」。

「グレンミラー物語」がヒットしたのを受けて作られた映画のようだ。
出演者も、知らない名前だった。

丹下左膳と弁天小僧

昭和レトロ商品博物館を飾るのは、丹下左膳と弁天小僧。

丹下左膳は大河内伝次郎。昔の物まね名人は、必ずこの人をレパートリーに入れていたのを思い出す。

弁天小僧は美空ひばりだ。歌もうまかったが、演技もうまかった。

一乗寺の決闘、怪傑黒頭巾

赤塚不二夫会館は、「一乗寺の決闘」と「怪傑黒頭巾」。

中村錦之助(のちに、萬屋錦之介)は、僕らの世代の大スター。
東映映画で「紅孔雀」、「笛吹童子」を夢中になって見たことを思い出す。

怪傑黒頭巾の主演・大友柳太朗は頼もしいおじさんで、正義を絵にかいたような人。
高千穂ひづるとともに私の好きな俳優だった。

因みに、怪傑黒頭巾の原作者・高垣眸は青梅の出身。市内に住居跡の碑が立っていた。

雨月物語

これは「雨月物語」のポスター。絵は挿絵画家として知られた岩田専太郎だ。

この映画の実際のポスターが手元にあった。

映画のポスター

監督は溝口健二、主演は京マチ子。
ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した作品だ。

実際の出演者を使ったのではないポスターは珍しいと思う。

哀愁

昭和幻燈館は「哀愁」
ロバート・テイラーとビビアン・リー、美男美女の組み合わせだった。

「君の名は」と似たようなシチュエーションだったなと思って調べてみると、ウィキペディアには、「君の名は」は「哀愁」のリメイク版であると書かれていた。

俺の血が騒ぐ

これはカメラ屋さんにあったもの。

「俺の血が騒ぐ」は、赤木圭一郎主演の日活映画。
昭和36年制作で、女優さんは笹森礼子、南田洋子とある。

赤木圭一郎は、撮影中に車の運転を誤って亡くなり、「日本のジェームスディーン」と呼ばれていたことを思い出す。

二宮金次郎

まだまだ看板はたくさん撮影したが、とても全てを紹介しきれない。

関心のある方は、現地にお出かけするのをお勧めする。

ただ、日中の人通りは少ないし、それだけでは淡泊かもしれない。

毎年11月に「青梅宿アートフェスティバル」というイベントが開かれるので、お出かけはその時がいいかもしれない。

最後に紹介するのは、青梅信用金庫に掲げられていたこの看板。

新しいビルの側面に、二宮金次郎の看板というコントラストが面白かった。

さすが、「昭和レトロ」の街・青梅と思った。



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No title

子供のころよく父が映画に連れて行ってくれました。

アラカンはもちろん大友柳太郎の鞍馬天狗も見ました。
時代劇の正義の味方は最後は胸がスカッとしますよね。

現在の鞍馬天狗も大好きです。
プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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