「平成中村座」~隅田河畔


平成中村座


「平成中村座」の小屋が、隅田河畔・言問橋の近くに建てられ、歌舞伎の公演が行われている。

去年の11月から今年5月いっぱいまでの、計7か月の長期公演だ。

猿若町の近くに

小屋の作られた隅田公園山谷堀広場は、「旧猿若町」の近くにある。

天保12年(1841)、水野忠邦の天保の改革で、芝居小屋は風紀を乱すとの理由から、「中村座」「市村座」「森田座」のいわゆる「猿若三座」が「猿若町」に集められ、その碑がゆかりの地に残っている。

「中村座」を始めたのは、猿若勘三郎(初代中村勘三郎)で、猿若町という町名は猿若勘三郎に因んでつけられたということだ。

従って、中村姓の歌舞伎役者にとって、このあたりは、ゆかりの場所ということになる。

平成中村座の付近は何回か走ったことがあり、中の様子がどんなものかとても興味があった。

今回、観劇する機会があり、楽しみにして出かけた。

桜が3分咲き

ところがその日は生憎の天候。

台風並みの強風が吹き荒れた日だった。

河畔の桜は3分咲きで、晴れていれば小屋までの歩きも心弾むものだったはずだ。

内部の様子

写真左側の席・舞台に近いところは、座椅子になっている。

その後ろは、普通の椅子席だ。

悪天候にもかかわらず、ほぼ満席の入りだった。

2階席

2階席。

目の前に花道があり、劇の後半、はしごを使った立ち回りが眼前で展開するなど、迫力ある舞台を堪能することができた。

幕の両端の舞台上にも座席が

面白いのは、この幕の両端の舞台上にも2階席があること。
舞台裏の動きも含めて観劇するできるのだが、そんな席があることはこれまで知らなかった。

人気の舞台にお客さんを多く入れるため、昔から行われてきたのだという。

大きな提灯

外国人のお客さんの姿もあった。

チラシ

公演は開始から終了まで4時間余り、休憩時間を除く正味は3時間余り。

台詞や所作を自分のものにして、しかも体調を万全に保たねばならない「役者」という仕事の大変さを、改めて感じた。

出演者

何しろ10年に1回程度の珍しい春の強風で、公演中も時折小屋が揺れたりすることがあり、演じる方としては条件は良くない。

しかし、役者の皆さん、特に若手の口跡は素晴らしく、まるでマイクを付けているのかと錯覚するほど台詞が客席に伝わってきた。

勘三郎さんの次の世代が、しっかりと成長してきていると感じた。

また、映画などでよく顔を見る菅野高史さんが出演しているのも面白かった。

歌舞伎を見たのは、まだ2回しかない。

わずかな経験だが、歌舞伎を実際見てみると、とても面白い。

長い歴史を持つ古典芸能だが、「どっこい歌舞伎は生きている」と思った。


終演時には風もおさまる

観劇後、言問橋の横を通ったときには、雨と風はだいぶおさまっていた。

役者として脂がのりきった香川照之さんが、歌舞伎の世界に入るとのことだ。

伝統の世界にどんな息吹を吹き込むことになるのか、注目したいし声援も送りたいと思った。







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プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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