「震災いちょう」は現役バリバリ


梅林坂

春の彼岸の中日。
東京地方は青空が広がった。

皇居東御苑・梅林坂の梅を皆さんに紹介した手前、今の咲き具合はどうなのか気になって、墓参りのあとに訪ねてみた。

一部で、花が散り始めた木もあるが、まだつぼみのものもある。

沢山の人が訪れ、花を愛でていた。

梅に小鳥が1

花をよく見ると、小鳥たちがたくさん集まっている。
そして、盛んに花の中に嘴をさし入れていた。蜜を吸っているのだろう。

足で小枝をつかみ、さかさまになっているが上手なものだ。

小鳥2

鳥にとっては、まさに「花より団子」といったところなのだろう。

無我夢中といった様子だ。

日本の道100選

平川門を出て、大手門の方に向かうと、「日本の道100選」の碑が建っている。

ジョギングブームで日曜祝日は多くのジョガーたちで賑わう。

この付近は、いくつかあるジョガーの出発点の一つ、柔軟体操をしたり、走り終えて休む人たちなどの姿を見かける場所だ。

和気清麻呂像

この大手濠緑地に、紀元二千六百年(1940年)を記念して建てられた「和気清麻呂像」がある。

そして、この写真の右手の方に、木と説明板が立っているのが見える。
近くに行って説明を読んでみた。

説明

関東大震災(1923年)に被災しながらも奇跡的に生き残った「震災いちょう」だという。

説明によると、現在の毎日新聞社のビルがある付近にあったイチョウの木で、樹齢は「150年を超すと思われる」とある。

そして「付近一帯が焼け野原になった中で奇跡的に生き残り、当時の人々に復興への希望を与え」「その後、復興事業に伴う区画整理で切り倒されることになった際、当時の中央気象台長・岡田武松氏(のちに文化勲章も受章している)が保存を申し入れ、この地に移植された」と書かれてあった。

近くによると

イチョウのそばに近づいてみると、樹皮の一部がめくれて、見るからに痛々しい。

はたして、こんな状態で、長生きできるのだろうか。

心配で、家に帰って調べてみた。

すると、このイチョウは東京都のイチョウの標準木として生物季節観測の対象になっていることが分かった。

生物季節観測とは、梅や桜の開花、アブラゼミの初鳴きなど、動植物の状態で季節の進み具合を調べるもの。

標準木が毎年変わったのでは意味がない。

ある一定期間継続して観測できなければ、年による変動はつかめないから、近く枯死するような気を標準木にはしないはずと思った。

気象庁が、この木の生命力に太鼓判を押してくれていると思つて、安心した。

因みに、イチョウは、発芽日、黄葉日、落葉日を観測していると気象庁のホームページに書いてある。

全身像

実際、これから季節がよくなると、このイチョウは生命力にあふれた姿を見せるようになる。

現在の「震災いちょう」は葉を落として寒そうな様子だが、これからは徐々に緑を増やしてゆくはずだ。

季節によって

今も、気象観測の標準木として、現役バリバリの「震災いちょう」。

近くを通った際は、どうかその活躍ぶりを見てやってください。



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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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