平賀源内ゆかりの地~隅田河畔


天才、異才の人、日本のダ・ヴィンチ…さまざまに形容される平賀源内。

隅田河畔に、ゆかりの地が2か所ある。

中央大橋越しのスカイツリー

隅田川をさかのぼり、目指す目的地に向かう途中、中央大橋越しにスカイツリーが面白い構図で見えた。

清洲橋手前

目的地は、隅田川の左岸。清洲橋の少し下流だ。
この画面では、右のほうが隅田川の左岸。
読売新聞社のビルの敷地の一角にある。

ここで電気実験

「平賀源内電気実験の地」とある。
有名なエレキテルの実験が行われた場所だ。

エレキテル

これは、逓信総合博物館に収蔵されているエレキテル。源内が復元したとされるもの。

エレキテルとは、摩擦を利用した静電気の発生装置。
箱の外についたハンドルを回して静電気を発生させ、その静電気を銅線によって放電するという仕組みだ。

源内はエレキテルを見世物に供して大人気になったが、所詮は一瞬、人を驚かせるだけ。
やがて飽きられてしまったという。

歴史に「たら、れば」はないのは承知しているが、この時、電気の本質をつかみ、もう一歩前に進むことができていれば、「日本の偉人」から「世界の偉人」になっていたのに、残念。

平賀源内

平賀源内(享保13年・1728-安永8年・1780)は、讃岐高松藩の足軽の家に生まれた。
藩命を受けて長崎へ遊学し、本草学、オランダ語、医学、油絵などを学んだ。

長崎から帰ったのち、藩の制約を受けずに研究したいと家督を妹の婿に譲り、高松を離れて大阪、京都、江戸でさらに様々な学問を学ぶ。

そして、その成果を生かしていろいろな事業や仕事を手掛けるのだが、その内容がものすごい。

ウィキペディアで、平賀源内の業績を調べると、

蘭学者としては、鉱山開発の技術を出羽秋田藩に伝えたほか、秋田藩士・小野田直武に油絵の技法の伝授。

戯作者としては、浄瑠璃や歌舞伎で今も演じられるという「神霊矢口渡」(この作品では、『福内鬼外』という作者名を名乗っている)など多数の作品の執筆。

産業振興では、外国への輸出を目指した源内焼き(香川県志度の焼き物)の指導、火浣布(石綿)の開発。

科学では、エレキテルの紹介、寒暖計、今でいう万歩計の製作など。

更に、土用に鰻を食べる風習は、鰻屋に請われて源内が考案した「本日土用丑の日」が元になっているとの説があるという。

そこから、源内は日本初のコピーライターだという人もいる。

また、明和6年(1769年)にはCMソングとされる、歯磨き粉『漱石膏』の作詞作曲を手がけたという記録も残っているという。

解体新書

杉田玄白が著した「解体新書」。
この中の図版は、前述した小野田直武が、原本である「ターヘルアナトミア」などから写し取ったもの。

実は源内は杉田玄白と親しく、源内が亡くなったあと、玄白は源内の墓碑を刻むほどの仲であった。

そんな縁があって、源内が小野田直武を玄白に紹介したようだ。

そして、そんな多才な源内の最期の場所は、なんと小伝馬町の牢獄であった。

ある大名屋敷の修理を請け負った源内が、酒の席で、修理計画書を大工に盗まれたと勘違いして殺害してしまったのだ。

源内は、牢獄に入れられて間もなく亡くなってしまう。

絶食による餓死だとも、破傷風だともいわれるが、はっきりとは分からないらしい。


源内の墓所

源内の墓所は、隅田川右岸を遡った白髭橋のたもと・台東区橋場にある。

葬儀は杉田玄白らの手により行われたが、幕府の許可が下りず、遺体もないままの葬儀となったそうだ。

墓

そして、この話には続きがある。

源内が亡くなった年と同じ安永8年、江戸にいた小野田直武は突然謹慎を申し渡され、秋田に帰った。
理由は不明だが、源内の刃傷事件と関わり合いになるのを恐れての処置ともいわれる。

そして小野田直武は、翌年の5月に急死、30歳という若さだった。

最期に、杉田玄白が平賀源内の墓碑に刻んだ言葉がウィキペデイァにあったので、紹介したい。

「嗟非常人、好非常事、行是非常、何死非常」

「貴方は普通の人でなく、普通でないものを好み、行いも普通とは違っていた。
しかしどうしてなのだ。死ぬときも普通でないというのは」

「晩節を汚さず」という言葉がある。

偉人になることは難しい。

それに比べれば、晩節を汚さず生きることは凡人にでもできそうに思える。

でも、それも、それほど簡単なものではないのだろう。
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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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