少しサービス過剰? それとも

今日は忠臣蔵の討ち入りの日に因んだ「義士祭」の日。
そこで、まずこの案内板を見てもらおう。

俵星

「俵星玄蕃の道場跡」

両国の国技館の入り口のすぐそばに立っている。
ご覧になった方もいるかもしれない。

私は、これを見てすぐに三波春夫の歌謡浪曲の名調子を思い出した。

「槍は錆びても この名は錆びぬ 男玄蕃の心意気 ・・・・・・・『先生! おう、そば屋か』」
あの名調子が頭に浮かぶ。

槍の名手の俵星玄蕃が、赤穂の浪士たちの討ち入りを応援するというお話。

「あの俵星玄蕃の道場はここにあったんだ」と写真を撮って、家に帰って読み直してみた。

な、な、なんと、「俵星玄蕃は忠臣蔵に登場する架空の人物」と小さく書いてあった。

私のように、早とちりの人間だと「ここに俵星玄蕃の道場があったのだ」と思い込んでしまった人も少なくないのではないか。
ましてや、俵星玄蕃の浮世絵まで付いているので尚更だ。

小説中に登場する架空の人物ゆかりの場所を紹介するのは決して悪いことだとは思わないが、
やるのなら、わかりやすく誤解のないようにしてもらいたいと思う。

「ぶらり両国街かど展実行委員会」が制作している歴史案内板は、この辺りでよく見かけるし、とても参考になっている。

ただ、これについては「俵星番場の道場跡~ただし彼は架空の人物」などと、わかりやすい形で書いてほしかったと思うのだがどうだろう。

犯科帳 五鉄

これは、墨田区両国の二の橋のたもとに立つ案内板。(港区の二の橋とは違う)

これも小説「鬼平犯科帳」に登場する「軍鶏なべ屋・五鉄」の場所の紹介だが、「鬼平情景」との文字で、それが分かる。

読む人も

立ち止まって説明を読む人を見かけたが、「時代劇ファン」にとってはうれしいのではないか。

そして、二の橋の欄干のそばには、この案内があった。

二の橋の説明

二の橋の歴史と、鬼平犯科帳に登場する舞台の一つであることが紹介されている。

絵も入っている

明治初年の浮世絵も紹介されていて、わかりやすい。

歴史的な事実と、小説中の人物の体温を感じさせる説明とが相まって、歴史が身近に感じられるものになっている。

これなら文句はない。

こんな案内があちこちにあると街歩きがもっと楽しくなるはずだ。

赤坂の五鉄
これからはおまけ。
これまで撮った「鬼平」がらみの写真を紹介する。

これは先日、港区の赤坂をジョギング中に見かけた。
きっと経営者が池波正太郎ファンなのだろう。

平蔵の供養碑

これは、四谷にある戒行寺の写真。
「鬼平」こと長谷川平蔵はこの寺に葬られているほか、その父親など5人の火付盗賊改の墓があると書かれていた。

屋敷跡

そしてこれは墨田区菊川にある長谷川平蔵屋敷跡。
歯医者さんの前、「新大橋通り」沿いに立っている。

面白いのは、遠山金四郎屋敷跡とも書いてあることだ。

説明にはこのように書いてある。

 『この一体は江戸時代に火付盗賊改役、長谷川平蔵や江戸町奉行、遠山左衛門尉景元(遠山金四郎)が暮らしていた屋敷跡です。長谷川家は家禄400石の旗本でした。平蔵宣以19歳の明和元年(1764)父平蔵宣雄の屋敷替えにより築地から本所三の橋通り菊川の1200坪余りの屋敷へ移りました。
 宣以は火付盗賊改役として通例2~3年の任期のところ、没するまで8年に及び在職し盗賊逮捕に実績を上げました。池波正太郎の「鬼平犯科帳」はその情景を彷彿させます。また職業訓練をもって社会復帰を目的とする石川島の人足寄場(にんそくよせば)を提案、実現させました。寛政7年(1759)病のために50歳で本所の屋敷で没しました。
 その後、弘化3年(1846)に孫の4代目平蔵の屋敷替えにより、江戸町奉行遠山左衛門尉景元(遠山金四郎)の下屋敷になりました。遠山金四郎は江戸北町奉行に天保11年(1840)に任命されました。金四郎は天保14年(1843)奉行を罷免されますが、老中水野忠邦失脚後の弘化2年(1845)3月再び南町奉行として任命されました。以後、名奉行の名を残す評判を集め「遠山の金さん」として浪曲や講談に登場するほど人々にも慕われました。この地は江戸の町人感覚にも通じ治安に貢献した二人のゆかりの土地です。』

「鬼平」ファンの方はどうぞお出かけください。

忠臣蔵ファンの方は、どうぞ泉岳寺へ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
スポンサードリンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR