命名権の現場へ行ってみた

「命名権」に関する興味深い記事が載っていたので、その現場を訪ねてみた。

命名権とは、人間や事物、施設、キャラクターなどに対して名称を付けることのできる権利のこと。
2000年代前半から、赤字の公共施設の管理運営費を埋め合わせる手段として注目されるようになった。

財政難に悩む自治体にとっては、貴重な収入源になる。

日本では2003年の味の素スタジアム(旧東京スタジアム)が、初めてのケースだった。
今回はまず、渋谷にある、この施設に行ってみた。

区役所前

渋谷区役所前の公衆トイレだ。NHKもすぐ近い。
渋谷区は、このトイレの命名権を、2009年にトイレのメンテナンスサービスを行う会社に売ったのだ。

会社は「トイレ診断士の厠堂」という名前を付けるとともに、トイレの維持・管理などを行い会社の広告塔としてもアピールしているという。

渋谷区では、2009年に合わせて11か所のトイレの命名権を売り、契約期間は3-5年、権料は年に10-12万円だという。

このケースでは、格好のマスコミネタになり、企業の宣伝効果もあって売買の双方ともメリットがあったケースだ。

一方このすぐ近くで、命名権に絡んでもめているケースもある。

みやした公園

渋谷駅のすぐ近く、JRの線路と明治通りに挟まれた「宮下公園」だ。
ここはスポーツ用品メーカーのナイキが2009年に命名権を獲得、公園名を「宮下NIKEパーク」とする予定だった。

ところが反対運動が起き反対派が一時公園を占拠していたが、今年9月テントは撤去された。

ナイキは結局、公園名に企業名を付けずに平仮名表記の「みやしたこうえん」とするとともに、施設の改修も行い、公園がリニューアルオープンされた。

ナイキは10年契約で、年間1700万円を渋谷区に支払うという。

フットサル
つい最近、みやしたこうえんに行ってみた。

公園内には、有料の施設が3種類整備されている。
フットサルのコートは2面ある。

スケボー
これはスケートボードの施設。

コンクリートで、様々な起伏があり、若者たちが黙々と技を磨いていた。

クライミング
そして、これはクライミングの練習設備。

この計画に反対している「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」は、ホームページの中で反対理由として次の4つを上げている。
1.商品販促のための施設が大半を占め、消費せずに憩える公園の価値が失われる。
2.区議会の議決を経ていない。
3.野宿をしている人の追い出し。
4.グローバル企業が商品販促の場として意のままにするのは許せない。
(詳しくはHPを見てほしい)

地図

公園の利用時間は、朝8時30分から夜10時30分まで。
それ以外の時間は扉が閉められ中に入ることはできない。

公園の管理は、渋谷区が行っている。

賛成する人の意見として

1.これまでは、夜は物騒で近くを通れなかった。
2.麻薬の密売の場所になっていたが、それがなくなった。
という意見が多くあるという。

スケボーの若者

私も、町なかの道路でスケートボードの練習をする危険な場面を頻繁に見かけることもあって、こうした施設はまことに結構と感じた。

芝公園にも、有料の野球場やテニス場があり、スポーツに親しむ人たちに大いに利用されている。
施設の整備・管理のために有償というのは仕方ないのではないか。

ただ、反対派の人たちが心配するホームレスの人たちへの対応には万全な配慮をしてほしいと思う。

皆さんはどうお考えだろうか。

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め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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