8月も猛暑と台風続きの天気だった
8月1日早朝、隅田川に面した佃の住吉神社の鳥居前に、幟柱がたてられていた。
今年の祭りは、3日から始まる。
以前紹介した広重の描いた幟は、この柱に掲げられるのだろうか、そんなことを考えながら、この日、柱の横を通りすぎた。
8月4日、再び、幟柱のところにやってくると、こんな幟が翻っていた。
昭和62年に奉納されたようだ。
なぜ、広重の浮世絵に描かれた絵を使わないのだろう。
もう著作権は切れているし、精密に復元する技術はあるはずなのに。
少しもったいないというか、残念な気もした。
中央大橋を渡って、佃の対岸の中央区明石を走る。
幕末から明治にかけて外国人居留地だった場所だ。
ちょうど聖路加国際病院の前に、こんなタイル画が描かれていた。
昼間は、多くの患者で賑わう病院前も、早朝は人の姿はない。
病院の目の前の隅田河畔に、ここに描かれてたような運上所があったという。
運上所とは、今でいう税関の様な役所だったという。
外国人居留地だったことから、このあたりには、キリスト教系の学校の発祥地と記す碑がたくさんある。
このタイル画の中にも、外国人らしき姿が描かれていて、当時の様子がうかがえる。
明石町の隣は築地だ。
築地市場に運ばれた魚をさばいて、パックに詰める作業を早朝からする姿も見られる街。
しかし最近は、建物の高層化が進み、街の雰囲気も大きく変わってきている。
このマンションの一角に、こんな案内板があった。
明治21年に、工学院大学の前身となる「工手学校」がこの地に設けられたと記されている。
ウィキペディアによると、”現場を支える職工の育成を目的に、日本で最も古い私立の工業実業学校”だと書いてあった。
いつも、ここを走っていたのだが、この日初めて、この案内に気がついた。
8月7日、台風の接近で曇り空、気温も猛暑から一転、秋の様な涼しさになった。
この夏はじめて、日中に走ることができた。
お台場の隣、江東区の有明に来ると、トヨタが開発した燃料電池車用の水素ステーションが目に入った。
どの程度の利用者があるのかと、走りながら様子をうかがうと、従業員の姿は見えず、営業しているのかどうかわからなかった。
今や、世界一の自動車市場である中国が、次の時代の自動車として電気自動車を推進する中、世界はおろか日本でも燃料自動車の普及は進んでいないようだ。
皮肉なことに、この水素ステーションの道路を隔てた反対側には、ヤマト運輸の大きなトラック基地がある。
盛んに出入りする大型トラックが、水素燃料で走るようになれば、、燃料電池車の未来も明るくなるのにと思った。
8月22日、久しぶりに皇居の周回コースを走った。
ここは日が照ると、日陰ができないのが最大の欠点。
夏場は、早朝でもここを走ることは少ない。
久しぶりに走って驚いた。
ここ、平川門付近のお堀は水面が全く見えない。
水草がびっしりと水面を覆っている。
皇居の周りを走り始めて20年になるが、こんな景色を見たのは初めて。
これも、このところの厳しい暑さ、盛んに発生する台風。
そんなアブノーマルな気候と、全く無関係ということではないだろう。
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