都心のビーチの賑わい

ダイバーがゴミ集め

6月15日の日曜日、真夏の日差しが照りつける中、お台場まで走った。

レインボーブリッジを渡り終えてお台場海浜公園に来ると、ダイバーの人たちが海中で集めたごみを仕分けているところに出くわした。

「東京ベイクリーンアップ大作戦」と書かれたかシャツを着ている人もいて、海の清掃をしていたのだ。

家に帰ってから「東京ベイクリーンアップ大作戦」を調べると、

「東京港を泳げる海へ」をスローガンに、「港区スポーツふれあい文化健康財団」が、毎年6、9、11月の3回実施している活動とのことで、今年で19回を数えるという。

この海岸では、2020年の東京オリンピックで、トライアスロンや水泳の10キロ競技が予定されているだけに、五輪の時にきれいな海でないと都民としては肩身が狭い。

人工の海岸

ちょうど2週間前、NHKの自然番組「ダーウィンが来た!」で、このお台場海浜公園の海岸が紹介されていた。

それによると、1970年代に東京湾には汚れた水が大量に流れ込んで以来、環境が悪化、
貧酸素化が進み、漁獲高は減少したまま現在まで横ばい状態が続いているという。

そのメカニズムはこうだ。

東京湾に窒素やリンなどの栄養分を含んだ排水などが大量に流れ込んだために、プランクトンが大発生。

プランクトンの死骸を微生物が分解する際に酸素を消費するために、

東京湾は貧酸素化が進み、死の海に変わって行った。

しかし今、東京湾は、死の海からゆっくりと復活しつつあるという。

東京湾の環境浄化に活躍しているのは何かといえば、それは「アサリ」。

アサリが貧酸素化の原因となるプランクトンを食べることで、海をきれいにしているとのことだ。

その結果、水がきれいになって海中に太陽光が届くようになると、アマモなどの植物が繁茂し、光合成で酸素が作られ、酸素が供給されるようになる。

今、この付近の海には小エビを求めてハゼが集まる他、ボラやクロダイの稚魚たちも集まって来ている。

「ダーウィンが来た!」では、そんな海中の様子も紹介されていた。

海岸で掘り起し

ダイバーたちのすぐ近くの浜では、何組かの人たちが砂浜を掘り起こしていた。

いつもは、この浜では掘り起しが禁止されているが、「東京ベイクリーンアップ大作戦」の日には許可されている。

「砂浜の浄化能力を高めるため」と説明されていた。

貝がこれだけとれた

すれちがった若い男性が、海岸で掘り出した貝を手にしていたので、写真を撮らせてもらった。

ハマグリによく似た「ホンビノス」という外来種を始め、アサリや赤貝が短時間の間で採れたと話していた。

ホンビノスは、低酸素にも強く、近年は日本国内でも広く流通するようになっている。

都心のビーチは真夏の装い

この日は、梅雨の晴れ間で、真夏のような暑さ。

浜辺は海水浴場のような賑わい、日焼けにいそしむ人たちの姿が目立った。

この都心のビーチは、これから真夏に向けて一層賑わいを見せそうな印象を持った。

神津島の砂を運んだ

お台場海浜公園は人工のビーチ。

これは以前、海浜公園の一角に建てられていた看板だ。

「この白い砂浜は、伊豆諸島神津島の青い海から運ばれてきました」と書かれてあった。

つまり、砂浜は神津島と同じ、

「ならば水質も、神津島に出来るだけ近いものになって欲しい」と思うのは、決して私だけではないはずだ。
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ジョグ中に出会った動物たち

細岡展望台

釧路湿原から夕陽を見る名所の一つ、釧路町の細岡展望台。

真っ赤な夕陽が湿原に沈んでゆく光景は見ることができなかったが、茜色に染まった雲が美しかった。

太陽が地平線に隠れるまでの何分かの間、皆、無言でその様子を見つめていた。

キタキツネ

夕日を眺めた後、展望台から駐車場のほうに歩いて行くと、目の前にキタキツネの集団が現れた。

写真には2匹しか写っていないが、3匹いた。

何か、エサでも探すような感じでゆっくり歩いていた。

私と目が合っても、警戒する様子も感じられない。

連中とゆっくりとすれ違って、お別れした。

ベカンヘウシ湿原

釧路から根室に向かう国道沿い、厚岸町にある「別寒辺牛湿原」。

西田敏行さんの人気シリーズ「釣りバカ日誌」で、イトウを釣り上げるシーンをロケしたのは、このあたり。

車の通るすぐ近くまで湿原が迫り、たくさんの野鳥などが暮らしている。

これは、道路沿いに建つ「厚岸水鳥観察館」から撮った写真。

画面中央に、小さな饅頭のような緑が見える。

観察館にある高倍率のテレビカメラが、その緑のてっぺんから周囲を見下ろしている一羽の鳥をとらえていた。

オジロワシ

これが、そのナマ映像。

館の方に尋ねると、この鳥は「オジロワシ」だという。

今年、オジロワシのつがいに2羽のひなが生まれ、順調に成長しているという。

まだ、巣立ちはしていないということだったが、その幼鳥の姿を見ることはできなかった。

霧多布湿原

ここは、厚岸町の東隣り・浜中町の霧多布湿原。

北海道の原野を走る道路にしては珍しく、歩道が作られ、車を心配することなく散策することができる。

その名も MGロード。

Marshy Grassland(湿地の草原)から名付けたという。

片道2キロ余りの道を走りながら、湿原の風景を楽しんだ。

途中、上空から、特徴のある鳴き声が聞こえる。

肉眼ではよく見えないので、望遠にして撮影してみた。

タンチョウ

写真を確認してみると、タンチョウだった。

この湿原で暮らす「つがい」だったようだ。

自然の中に暮らす丹頂と出会うのは、動物園や公園で飼育されているタンチョウを見るより、ずっと感激する。

阿寒自転車道

釧路市から阿寒町市街まで整備されている「阿寒自転車道」。

よく整備されているし、利用する人もまばらなので、走るにはにはもってこいのコースだ。

しかし、まっすぐな道が続き単調なので、走っていて飽きるし、疲れも増す。

のどかな風景

そんな時、こうした風景を目にすると、ひと時だが元気をもらう。

白馬の親子だろう。

誠にのんびりとした、ほほえましい光景だった。

日頃、都心で走っていると、この世界には人間だけが暮らしているように思ってしまうが、こうして北海道の大自然の中にいると、人間は様々な生き物と地球上で共存していることを実感する。

都心の海岸~お台場

梅雨明けのお台場

7月6日、気象庁は「関東甲信越地方で梅雨明けしたとみられる」と発表。

平年より15日早く、1951年に統計を開始して以来4番目に早い記録とのこと。

因みに、もっとも早かったのは2001年の7月1日ということだ。

もう真夏の暑さが始まるのかと思うと、走る身としては少々「うんざり」してしまう。

お台場海浜公園では、30度を超える気温の中、中学生ぐらいの女の子たちが腰まで水につかっていた。

ここは、遊泳が禁止されているので、どうぞご注意を。

お台場レガッタ

これは先週日曜日のお台場海浜公園。

「お台場レガッタ」というイベントが開かれていた。

これは、「日ごろ目に触れる機会の少ないボート競技を、都民のいこいの場であるお台場で開催し、ボートへの理解を深めてもらおう」というもの。

初心者からボート部OBのベテランまで、130チーム、900人が参加したと大会のホームページに紹介されていた。

フォアとエイト

普通、ボートレースの距離は、2000または1000メートル、

しかし、ここは地形的にそれだけの距離をとれないので300メートルの距離で争う。

選手の年齢も様々なので、漕手の平均年齢によってハンディタイムを設定するなどしていた。

70代のクルーも

「三田漕マスターズ」「稲門艇友会」といった大学OBのクルーの名前もみえた。

そして参加名簿には、平均年齢が70歳というクルーが5組もあった。

私も大学時代、体育でボートの授業をとり、埼玉県の戸田ボートコースで、エイトのボートを漕いだ経験がある。

文字通り、エイト・・8人で漕いだのだが、

8人が全力で漕いでいると、隣の1人乗りのカヤックに、あっという間に抜き去られてしまったという残念な思い出が、ふとよみがえった。

生物調査の皆さん

こちらは、同じ日の海浜公園の一角、

東邦大学理学部の東京湾生態系研究センターのひとたちが、毎月1回の定期調査のため訪れていた。

私が行った時には潜水調査も終わり、そろそろ帰り支度をはじめようかという頃だった。

ホンビノスガイ

お願いして、この日収集した生物の一部を見せてもらった。

これは蛤に似ているが、外来生物のホンビノスという貝。

もともとは日本にはいなかったが、外国船によって運ばれ、現在は東京湾に生息している。

食味は良く、食用として店頭にも並んでいるという。

(2011年12月の調査の時にも、この貝がお台場の海で採集されていたのを紹介した 
http://golby.blog.fc2.com/blog-date-20111227.html)

この貝は、アサリが耐えられないような酸素欠乏状態でも、生きてゆけるのだという。

このお台場の海では、つい先日まで海水中に酸素を送り込み、水質の改善に向けて実験をしていたが、生物調査の結果から見ると、それほど環境は変わっていないようだ。

東邦大学「東京湾生態系研究センター長」の風呂田利夫教授のインタビュー記事を見つけた。

「死の海だった東京湾!身近な海の”今”を知る」によると

「東京湾の環境は10年単位で悪化していて、80年代に比べると生物の多様性は下がっている。

それは、埋め立てで東京湾の面積が80%まで狭くなり、岸が護岸化され生物が再生産される力がなくなっているからで、

このため、埋立地には、人工の干潟を作ってやることが必要」だという。

「東京湾の深いところでは酸素欠乏を起こすため、浅い部分を作り、生物をそこに逃がそう」というわけだ。

そういえば、東京湾の埋め立て地で、このお台場海浜公園のような海岸線を持つ場所が他にもあるのかどうか、

私の貧弱な知識では、聞いた覚えがない。

確かに、こんな波打ち際が東京湾の埋め立て地にもっとあれば、人間にも海の生物にも豊かな環境であるような気がする。

今、東京湾で進められている埋め立て事業は、環境の保護・改善という面で、どれほど考慮されているのだろう。

東京湾の埋め立て地に、こんな海岸線がもっとあって欲しいと思うのだが。

カワセミを撮る人たち

カメラマンたち

大きなカメラを構えて、何かの写真を撮ろうと狙っているカメラマンたち。

一体何を狙っているのだろう。

この写真を見ると、町中から遠く離れた大自然の中という感じがする。

都心の公園

ところが、ここは都心にある公園。

すぐ近くには、交通量の多い道路も通っている。

そんな場所にあるこの池で見られる美しい鳥を狙っているのだ。

松の木にいるという

重たそうなカメラを構えてじっとしている年配のおじさんに、「何を撮ろうと狙っているのですか」と尋ねてみた。

おじさんは、カワセミだと答え、正面に見える松の木にいると教えてくれた。

しかし、視力が落ちた私にはまったく見ることができない。

すると、おじさんは望遠レンズで、その場所を撮って見せてくれた。

アップにすると

その同じ場所を、私の安価なデジカメで撮影してみた。

きれいには映っていないが、カワセミの姿は写っていた。

このカワセミ、ウィキペディアによると

「古くは街中でも普通に見られた。

高度成長期には、生活排水などで川が汚れたため、町中では見られなくなったが、その後、水質改善が進んで都心部でも見られるようになってきている。

清流のある環境に生息することから、環境汚染のバロメーターとされている」と説明されている。

つまり、カワセミがここで暮らしているということは、都心の環境が悪くないということなのだろう。

うれしいことだ。

近くの木の枝に来た

カワセミが向かい側から、こちらの岸辺の木に移ってきた。

姿はっきりとは映っていないが、鮮やかな青色だけは良くわかる。

こちらを向いている

カメラアングルを少し変えてみた。

すると、前の写真とは全く羽の色が違う。

カワセミの鮮やかな「青色」は色素によるものではなく、光の加減で青く見えるのだという。

タマムシの鮮やかな色彩と仕組みは同じだとか。

飛び立った

カワセミが飛び立つと、カメラマンの皆さんも重いカメラを抱えて、あちこち移動する。

先ほどカワセミの居場所を教えてもらったおじさんに、「どんなシーンを撮ろうと思っているのか」と聞いてみた。

すると、カワセミは水中に飛び込んで、魚や昆虫をとらえたり、時には空中でホバリングをしながら飛び込むこともあるのだと教えてくれた。

ちょっと面白そうだ。

そんなシーンが見られないかと、しばらく粘ってみたが、結局見ることはできなかった。

残念だが、よく行く公園だ。
また、このカワセミと出会うこともあるだろう。

是非、ダイビングシーンを見たいものだ。



「お台場の海」はきれいになったか


東邦大学東京湾生態系研究センターの皆さん

毎月最終日曜日は、東邦大学の「東京湾生態系研究センター」の研究員の方が、お台場の海岸で海中の生物調査をしている。

東京港にどんな生物が暮らしているのか、そのことから海水に溶け込んでいる酸素の状況はどうなのかを探ろうというものだ。

1月27日は、風もなく陽射しが降り注ぐ天気で、真冬の調査としてはまずまずの天気かと思い「暖かくてよかったですね」と声をかけた。

ところが帰ってきた答えは「とんでもない。水の中はとても冷たいよ」とのこと。

「失礼しました」と言葉を返す。

アサリの稚貝

どんなものが採集されたのか、のぞかせてもらった。

中指の上に乗っている白い小さなもの、これは「アサリ」の稚貝とのこと。

大きさで分類

採れた小さな貝を大きさ別に分け、その分布を記録する。

記録が終わると、採集した貝は再び海へと戻す。

そして、次回同じように調査をして、大きさの分布の変化から、全体として貝がどれだけ成長しているのかを見るのだという。

細かくて、地道な作業だ。

海中の写真も撮影

この方は、カメラを手にしている。

海中の写真も記録するのだろう。

東邦大学「東京湾生態系研究センター」のホームページで、「東京港生物調査」の月次報告を見ると、お台場海浜公園の海中の写真も載っている。

小動物の観察も

お台場海浜公園の海岸では、だいぶ前から、海中に酸素を送り込んで「水質改善」の取り組みを行っていた。

東京湾生態系研究センターの方に「海中に酸素を送り込む実験」の効果は出ていますか?と尋ねてみた。

答えは
「まったく効果は見られない」、という残念なものだった。

自然を人間の力で変えるのは、そんなに容易なことではないのだろう。

「東京港生物調査」の2012年6月の報告には

『2012年6月のお台場海浜公園の海は、温度が上がるとともに濁りが強くなってきた。海底も貧酸素状態が発生しているようで』など、海の生物にとって住みにくそうな様子が記録されている。

こんな看板が

調査の皆さんにお礼を言って調査地点を離れ、再び走り出すと、海岸にこんな看板が立てられていた。

そして、更に走ると、今度はこんな看板が目についた。

水質改善施設の撤去

東京都港湾局の環境計画係がこれまで実施してきた「水質改善施設」を撤去するという。

水質改善施設とは、酸素を海中に送り込む装置のことだ。

やはり、効果がなかったのだろうか。

東京都港湾局の環境計画係のホームページを見たが、撤去の経緯について、何も書かれていなかった。

そして、水質改善実験についての結果についても、何も記されてなかった。

海浜公園

水質改善実験が行われていたのは、このロープの右側。

その海底に多量の酸素を送り込んでいたのだ。

その効果で、お台場海浜公園の水質が良くなり、海水浴が楽しめるようになって欲しいと思っていただけに、「実験の結果がどうであるのか」をなるべく早く公表してもらいたい。

そして、水質改善効果がもしなかったとしたら、きれいな環境を取り戻すために次はどんな取り組みをするのか、是非教えてほしい。



プロフィール

め組のかった

Author:め組のかった
「惑わず」の年から走り始めて四半世紀。還暦で初フルマラソンを走り、2010年には66キロのウルトラを制限時間ギリギリで完走。現在も月に200キロ以上を目標に走り込みながら、写真を撮っている。
このブログは、ジョギング中に撮り貯めた写真によるフォトエッセイを目指している。
タイトルは「おくのほそ道」をもじってみたのだが、さて、わかるかなあ?

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